レイ・ブラッドベリさんが、「クリエイティブになるには、三種の読書を1000日続けよ」と仰っていたということで、短い物語(短編小説)、詩・俳句・短歌・歌詞、論考と三種類のテキストを毎日読みます。そして、何を読んで何を感じたかを、備忘録的に記録しています。
【短編小説】さあ土曜日だ/ルシア・ベルリン △
主語が「わたし」ではなく「おれ」になった。読み手としては、それだけで大きな転換である。ただ、もちろん文体は変わらない。淡々としているので、なかなか頭に入ってこないのである。結末は悲劇のようである、色々と読み取れてはいないのであるが。
【詩・俳句・短歌・歌詞】前へ/大木実 ◎
時間は無限だから、私たちに終わりはない。次から次へと、今がやって来るのだ。作者は「――前へ」という言が好きだという。好き嫌いとは別に、私たちは前へ進まなければならない。私たちは押し出されるのだ。時間によって、前へと押し出されるのである。
【論考】戦争/池田晶子 ◎
例えば今、ウクライナで戦争はあるが、遠く離れた私たちは、単純に戦争は悪だと思っている。逆に平和であれば、多少のことは大目に見ても、仕方のないことだと感じていた。しかし、これを読んで、それは全くのサボりだと気づかされた。絶対的な悪だと思えても、考えることをやめてはいけないのだ。