ぬすむ【盗む】

私は大学生になると、早速アルバイトを始めました。自分のオートバイを買おうと思ったからです。時には、バイトを三つくらい掛け持ちし、寝る間を惜しんで働いたりもしました。学生の本分とかけ離れてしまっていたかもしれませんが、一年が経ったころには60万円を貯めることが出来ました。

正に汗と努力の結晶である大金を握り締め、私はバイク屋さんに向かい、カワサキのゼファーを購入しました。ネイキッドといわれる何の飾りもないオートバイで、バイクらしいバイクです。初代の仮面ライダーが乗っていたバイクのよう、というと少しはイメージがわくかもしれません。

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にじゅう【二重】

『二重スパイ』という映画を見ました。以前、テレビで放映していた『八月のクリスマス』を偶然見て、韓国映画と俳優のハン・ソッキュさんを好きになりました。そんなことがあり、封切られた『二重スパイ』を映画館に見に行くことにしたのです。

北朝鮮の諜報員であったハン・ソッキュ扮するイム・ビョンホは、韓国に亡命します。当初は、偽装亡命を疑われ激しい拷問などにあいますが、その後少しずつ信頼を獲得し、韓国国家安全企画部で働き始めるようになるのです。そして彼は、韓国の国家機密をすべてではありませんが、知ることができるまでになります。

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なづける【名付ける】

もし塩が「しお」でなく、「携帯電話」という名前であったとしたら、何だかやっかいになりそうな気がします。「あ、そこの塩とって」とお願いしても、塩を取ってくれる人はいないわけです。「携帯電話を取って」と言って初めて、塩を手にすることができ、目玉焼きに塩をかけることが出来るのです。

当たり前ですが、塩は私が生まれたときからずっと「しお」と呼ばれていたわけで、あのしょっぱい白い粉は、昔に「しお」と名付けられ、その名前のままで存在していました。「塩はどうして『しお』という名前なのだろう?」「なぜ他の名前ではないのだろう?」と考えることもないほど、身近で当然の名前です。

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