【1月5日】ウンベルト・エーコ:1932.1.5~2016.2.19
書物はしばしば別の書物のことを物語る。一巻の無害な書物がしばしば一個の種子に似て、危険な書物の花を咲かせてみたり、あるいは逆に、苦い根に甘い実をうれさせたりする。
『薔薇の名前』(下)川島英昭訳、東京創元社、1990年
【メモ】
書物のメッセージや何らかの考えが、ほかの書物に影響するというのは、その通りだと思う。それが今は、インターネットやソーシャルメディアを通じて、行われているのではないだろうか。ただし、誰でも参加できるという点で、「書物」といったある意味アカデミックな成果ではなく、やや質が下がったというか、庶民的になっているように思うが。
【関連リンク】
薔薇の名前 – Wikipedia