チェーホフ【『一日一文 英知のことば』から学ぶ#029】


【1月29日】チェーホフ:1860.1.29~1904.7.15

人間は物を考える理性と、物を創り出す力とを、天から授かっています。それでもって、自分に与えられているものを、ますます殖やして行けという神様の思し召しなんです。ところが、今日まで人間は、創り出すどころか、ぶち毀してばかりいました。森はだんだんと少なくなる、河は涸れてゆく、鳥はいなくなる、気候はだんだん荒くなる、そして土地は日ましに、愈々ますます痩せて醜くなってゆく。

『ワーニャ伯父さん』神西清訳(『チェーホフ全集』12、中央公論社、1968年)

【アタクシ的メモ】
この当時から、自然などの環境破壊は問題になっていたということか。現在と比べると、きっとそれほどではないように思うのだが。