【2月24日】三木清:1897.1.5~1945.9.26
人生においては何事も偶然である。しかしまた人生においては何事も必然である。このような人生を我々は運命を称している。もし一切が必然であるなら運命というものは考えられないであろう。だがもし一切が偶然であるなら運命というものはまた考えられないであろう。偶然のものが必然の、必然のものが偶然の意味をもっている故に、人生は運命なのである。(「希望について」)
『三木清全集』1、岩波書店、1966年
【アタクシ的メモ】
上記をまとめると、「人生は偶然であり、必然である。それを運命と呼ぶから、人生は運命である」ということだと思うが、この後段は、「人生は偶然であり、必然であるからこそ、人は希望を持って生きられる」と続くようだ。秀逸。