ドフトエフスキー【『一日一文 英知のことば』から学ぶ#028】


【1月28日】ドフトエフスキー:1821.10.30~1881.1.28

神がほんとうに存在するといことが不思議なのじゃなくって、そんな考えが、――神が必要なりという考えが、人間みたいな野蛮で意地悪な動物の頭に浮かんだということが驚嘆に値するのだ。そのくらいこの考えは神聖で、殊勝で、賢明で、人間の誉れとなるべきものなんだ。

『カラマーゾフの兄弟』(二)、米田正夫訳、岩波文庫、1957年

【アタクシ的メモ】
神と人間は対極の存在であり、その一方で人間の頭や心の中にあるものと想定されている。神を想像し、求めることが、人間が神に近づく唯一の方法なのだろうか。