ミシュレ【『一日一文 英知のことば』から学ぶ#163】


【6月11日】ミシュレ:1798.8.21~1874.2.9

特定の時代には、あれは魔女だというこの言葉が発せられただけで、増悪のため、その増悪の対象になった者は誰彼なしに殺されてしまったことに注意していただきたい。女たちの嫉妬、男たちの貧欲、これらがじつにうってつけの武器を手に入れるわけだ。どこそこの女が金持だって?……魔女だ。——女がきれいだって?……魔女だ。

『魔女』(上)、篠田浩一郎訳、岩波文庫、1983年

【アタクシ的メモ】
魔女という言葉を使って、気に食わない女性を殺してしまっていた時代があったようだ。今だと、SNS(ソーシャルネットワークサービス)を使って、執拗に特定個人を攻撃して、自死に至らせるようなことが近いのかもしれない。大衆の悪意。