旋律【原稿用紙一枚の教養#0012】


※『1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365』の各ページを400字程度で要約しています。

第2週第5日(金)
12 音楽
旋律

旋律は、メロディーと呼ばれることも多く、一つまたは複数の楽器で演奏され、いくつもの音を、美しく響くように並べたものだ。和声(ハーモニー)とリズムと並んで、音楽の三要素の一つと考えられている。

並べられた音は、ある種の一体感、つまり、まとまっているような感じを作り出す。旋律と和声の違いは、旋律では個々の音が一つひとつ順に演奏されるのに対し、和声では複数の音が同時に演奏さる点にある。

旋律の定義は時代とともに広がり、一昔前の作曲家なら大胆だと思ったり耳障りだと感じたりするような音の並びも含まれるようになった。モーツァルト、シューベルト、シベリウスの三人は、旋律作りの天才と言われている。

旋律は、楽句(フレーズ)と呼ばれる短い単位に分割される。楽句の最後に来る区切りを、終止(カデンツ)という。通常はいくつもの楽句が集まって旋律の全体構造を形作っていて、それぞれの楽句が質問と回答のやり取りをしているような印象を与えることが多い。旋律の一部分が主題を提示し、別の部分がそれを完結させるのだ。

【アタクシ的ポイント】
音楽の三要素ということだが、旋律(メロディー)が一番、普遍性の高い気がする。


株式会社マリンロード【自由すぎるウェブ解析士の3分間サイト分析#0011】


URL:https://www.marineroad.com/

<特徴>
ホワイトを基調にしたシンプルなデザインでまとめている。地方の制作会社のようだが、サイト制作だけでなく、システム開発やWebプロモーションまで幅広く手掛けるようだ(地方企業だからこそ、自ずと対応範囲が広がるのだろうか)。ブログなどの情報発信も地道に続けているが、デザインの印象などもからも、やや淡白なイメージを持ってしまった。

<勝手に改善ポイント>
・グローバルナビの最初に「~が選ばれる理由」と入れるのを、最近よく見かける。ある意味流行だと思うが、顧客視点とは真逆だし、やや発想が楽観的すぎると思う。顧客が最初に知りたいのは、どうやって自分たちの課題を解決してくれるかであって、依頼先を決めるのは次のステップだからだ。

・キービジュアルやブログのサムネイルを含め、無理やり画像を入れている感じが強い。抽象的な図柄だと、サイトの印象もぼんやりしてしまうだろう。例えば、写真撮影のサービスもメニューにあるくらいなので、自社でディレクションした撮り下ろし画像の利用なども検討してはどうか。

・各サービス紹介文が淡白で、値段ばかり目に入ってくるの正直なところ。低価格を訴求したいならしかたないが、安いから頼もうという顧客にしかアピールできていないのではないか。

PageSpeed Insightsの結果
モバイル:33、パソコン:77


エラトステネス【原稿用紙一枚の教養#0011】


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第2週第4日(木)
11 科学
エラトステネス

古代ギリシアの学者たちの多くが「世界は丸い」と考えていた。前3世紀になるとアレクサンドリア図書館の館長エラトステネスが、地球の大きさを測る方法を思いついた。

エジプトのシエネという町の近くに、夏至の正午になると、太陽が真上に来る井戸があった。一方で、その真北にあるアレクサンドリアでは、太陽光は斜めにさすに違いない。太陽が真上からずれている角度を測れば、地球の大きさを推定できるかもしれないと考えたのだ。

エラトステネスは、影の角度が、ふたつの町を地球の中心と結んだときにできる角度と等しくなることを知っていた。計測した角度を360度で割って、ふたつの町の距離が地球全周の何分の一になるかを計算した。その答えは50分の1。シエネとアレクサンドリア間の距離を50回歩けば、地球を一周したことになるわけだ。

あとは、ふたつの町の距離を正確に測って、50倍するだけ。エラトステネスは地球の全周を3万9700キロと推定した。今日も、2000年前にエラトステネスが考案したのと同じ原理が使われており、最新の装置で測定した結果、赤道の全周は4万75キロと推定されている。

【アタクシ的ポイント】
エラトステネスは「ベータ(=二流)」というあだ名をつけられていたそう。前人未踏なこと、イノベーティブなことをすると、かえって認められなくなるのではないか。


小説を読むこと【1000のカスタネット#0010】


なぜ小説を読むのか。もちろん、理由は人それぞれではあろうが、私にとっては物語の中に居合わせるため。小説で描かれる舞台が奇想天外な世界であれ、時代や国が違っていたとしても、その中で呼吸したいと思っている。遠くからスクリーン上に映る誰かの営みを眺めることではないのだ。


NTTファイナンス株式会社 コーポレートサイト【自由すぎるウェブ解析士の3分間サイト分析#0010】


URL:https://www.ntt-finance.co.jp/

<特徴>
ヘッダー、キービジュアルの下には、サービス紹介というある意味王道的な構成。ただし「新着情報」や「イベント・その他のお知らせ」が最下部にあるのは、いわゆるコーポレートサイトでは珍しいのではないか。特設サイト扱いになっているリクルートページも含め、全体的に画像のサイズが大きく使われている。スマートフォンを意識してのことだと思うが、PCで見るとやや間延びした感じになってしまっている。

<勝手に改善ポイント>
・グローバルナビは8つと項目が多いので、「会社情報」「IR情報」「採用情報」はロゴの右スペースにテキストリンクで設置すればヨイのではないか。

・キービジュアルがイメージ画像なのに大きすぎるし、その中にある「Finacial Solution Partner」というコピーもメッセージとしても弱いので、もっと具体的な意思表示をしたいところ。表記もアルファベットのみにすべきではない。

・サービスのナビゲーション、例えば「リース&ファイナンス」の説明テキストは「多彩なニーズに豊富なファイナンスでお応えします」となっていて、ほとんど何も言っていない状態。自己紹介に例えたら、身長と体重を言っているだけで、自分の個性に言及していない感じである。

PageSpeed Insightsの結果
モバイル:61、パソコン:83


ネフェルトイティの胸像【原稿用紙一枚の教養#0010】


※『1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365』の各ページを400字程度で要約しています。

第2週第3日(水)
10視覚芸術
ネフェルトイティの胸像

ネフェルトイティの胸像は石灰岩製で、1912年にドイツ人考古学者ルートヴィヒ・ボルハルトによって、現エジプトの町アマルナ近郊で発見された。ネフェルトイティは、エジプトを紀元前1353年から前1335年まで支配したファラオ、アメンヘテプ四世の王妃である。

この胸像は、約3400年前に作られたもので、高さは約50センチある。発見時には、わずかに両方の耳たぶが欠けているだけのほぼ完全な状態だった。ただ、左目がはめ込まれていた形跡がなく、どうやら未完成だったようだ。胸像が王妃に似せて作られたのか、それとも理想的な美の姿を造形したものなのかは、今も判明していない。

胸像は、現在ベルリンの新博物館で見ることができる。これは今なお、エジプト美術で最も知られている作品の一つであるだけでなく、女性美の一つの典型でもあり続けている。そう考えると、ネフェルトイティという名前も新たな意味合いを帯びてくる。彼女の名を訳せば、「美しい者が来た」になるからだ。

【アタクシ的ポイント】
「ネフェルトイティ」という名前だが、「ネフェルティティ」の方が一般的なよう。

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価値の転換【1000のカスタネット#0009】


価値とは、結局過去に縛られている。

まだもたらされていない新しい価値は、形作らていないという点でも、認知されえないという点でも、過去という既に到来した時間の恩恵に預かることはできない。いや、むしろ既存の価値は、過去によってしっかりと守られていると言えるだろう。

ではどうしたら、価値の転換は起こるのか。至高の諸価値から価値をはく奪するニヒリズムの到来を待つ必要があるのか。


アーネスト・ヘミングウェイ【原稿用紙一枚の教養#0009】


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第2週第2日(火)
9 文学
アーネスト・ヘミングウェイ

20世紀のアメリカ人作家の中で、アーネスト・ヘミングウェイ(1899~1961)ほど影響を与え、模倣された者はいないだろう。ヘミングウェイは、イリノイ州オークパークの生まれ。第一次世界大戦にも従軍し、戦後はガートルード・スタインら、いわゆる「失われた世代」とともにパリで数年を過ごす。

この時期、トレードマークとなる文体を完成させた。反復を多用しつつ、無駄を削ぎ落として、男らしさを意図的に前面に出し、単純そうな見掛けの裏に真意を隠す散文体だ。

最初の本格的長編小説は、『日はまた昇る』(1926年)。続けて、『武器よさらば』(1929年)や『誰がために鐘は鳴る』(1940年)を発表する。特に『誰がために鐘は鳴る』の主人公は、「ヘミングウェイのコード・ヒーロー」と呼ばれる人物の典型例になっている。

一部にヘミングウェイの作品はマッチョ気取りだと批判する批評家もいたが、中編小説『老人と海』(1952年)ではストーリーテラーとしての力量がいかんなく発揮された。この作品で、1954年にノーベル文学賞を受賞。その一方で、晩年は鬱状態と健康の衰えに悩まされ、結局1961年、ショットガンで自ら命を絶った。

【アタクシ的ポイント】
「ヘミングウェイのコード・ヒーロー」とは、人生に幻滅していてストイックで、暴力や逆境に直面すると自分の掟に従って気品と高潔さを発揮する男性だそう。


株式会社スパイスボックス コーポレートサイト【自由すぎるウェブ解析士の3分間サイト分析#0009】


URL:https://www.spicebox.co.jp/

<特徴>
トップは流行の画像ではなく、テキストだけのシンプルなメッセージ。手法としては、この方が言いたいことはきちんと伝わると思う。基本的に情報を、トップページの一枚にまとめているため、右上のハンバーガーメニューもアンカーリンクで飛ばすだけ。「Stories」もリンク先は他メディアだし、社員紹介の「Members」もそれぞれの個人SNSアカウントへのリンクになっている。コーポレートサイトなのに、ポータル的なサイトになっている。キーカラーもピンク(肌色に近いかも)にするなど、非常に個性的なサイトだと感じる。

<勝手に改善ポイント>
・関連事例で複数のデッドリンクが見つかった。シンプルな構成で情報量が限定的だということもあり、最低限の運用、メンテナンスは実施したい。

・スマートフォンユーザーも考慮して、情報量をある程度制限しているのだろうが、ソリューション紹介は、もう少し説明を詳しくしてもヨイように感じる。現状だと、ロジカルな判断ではなく、何となくイケてそうという感じでしか、問い合わせにつながらないのではないか。

・「Stories」については、ブロックごとに成り行き表示をしているので、リード部分の文字量をもう少し増やしたい。現状の40文字程度では、どんな記事なのか分からないというのが正直なところだ。

PageSpeed Insightsの結果
モバイル:56、パソコン:86


ヤバイ【1000のカスタネット#0008】


「ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ」――。

すべての感情をヤバイと表現していてヨイのか。あのヤバイとこのヤバイは同じなのだろうか。

そして、いつしか平板な感情のようにしか聞こえなくなる。