良心をめざめさせる薬【ブラッドベリ1000日チャレンジ#0045】


【短編小説】盗んだ書類/星新一
星新一さんらしいショート・ショート。でも、今になって読むと、効果、効能が分からない薬の書類を盗んで、自分で作って飲むだろうか、すごい薬なのにセキリティがゼロに近く、大丈夫だろうか、など色々と突っ込めなくもない。なので、リアリティというよりも、ストーリー構成のみで勝負しているのだろう。

【詩・俳句・短歌・歌詞】わたしが一番きれいだったとき/茨木のり子
自分のようなベビーブーマー世代は、戦争はなかったけれど、バブルも崩壊し、失われた30年だったり、あまりヨイことはなかったと思っている。それでも人は、その時を生きるしかなく、その状況を受け入れるしかない部分がある。作者のように発奮しながらも、「その時」を見渡して、自らの生き方を決める必要があるのだろう。

【論考】女の美しさについて/森本哲郎
女性に限らず人の美しさは、生きていること、あるいはどのように生きているかによって大きく変わると思っている。顔立ちの よさも、全く無開係だとは言わないまでも、同じ人物でもその瞬間の状態によって、美しく見えたり、見えなかったりするからだ。そうした意味では、筆者の意見がとても納得できる。