柿本人麻呂【『一日一文 英知のことば』から学ぶ#001】


【1月1日】
柿本人麻呂:生没年不詳
東(ひむかし)の野に炎(かぎろひ)の立つ見えてかへり見すれば月傾(かたぶ)きぬ
淡海(あふみ)の海夕波千鳥汝(な)が鳴けば情(こころ)もしのに古(いにしへ)思ほゆ
ぬばたまの夜さり来れば巻向の川音(かわと)高しも嵐かも疾(と)き

『万葉集』(一)(二)(『日本古典文学大系』4・5、高木市之助ほか校注、岩波書店、1957-59年)

【メモ】
柿本人麻呂は、山部赤人とともに「歌聖」と呼ばれたそう。ここに挙げられた3つの歌は、どれも物悲しい感じがする。

【関連リンク】
『東の 野に炎の 立つ見えて かへり見すれば 月傾きぬ』現代語訳と解説 |マナペディア|
『淡海の海夕波千鳥汝が鳴けば 情もしのに古思ほゆ』わかりやすい現代語訳と解説 |マナペディア|
ぬばたまの夜さり来れば巻向の川音高しも嵐かも疾き