語り得ぬことには、沈黙せねばならない【ブラッドベリ1000日チャレンジ#0034】


【短編小説】肩の上の秘書/星新一
本音と建前のある日本社会を風刺しているのだと思うが、現在はちょっと変わったなとも思う。また、ロボットインコに要約してもらうのだとすると、何のための丁寧な説明なのだろうと、途中で段々と意味を感じられなくなった。そんなこともあり、最後の件は、ちょっと「?」になってしまった。

【詩・俳句・短歌・歌詞】峠/真壁仁
一回読んだだけでは、作者の真意(恐らく)は理解できなかった。ただ、昔バイクでいくつもの峠を走った体験と重ね合わせると、峠に入る前と峠を下る際め心持ちの違いは、何となく共感できるようになった。とは言え、ひとつの世界とわかれるまでは、感じていなかったが。

【論考】哲学について/森本哲郎
「哲学について」というテーマで、ヴィトゲンシュタインを持ってくるかーというのが第一印象。カントが理性の限界をさぐり、ヴィトゲンシュタインはことばの限界をきわめようとした、というのはその通りかもしれないが、それを読み手が知識として知っても、あまり意味がなく、自らの頭で考えることこそが、やはり哲学なのだと思っている。