人間はいつも幸福を捨てている?【ブラッドベリ1000日チャレンジ#0016】


【短編小説】年賀の客/星新一
生まれかわりとシンクロニシティの物語と言えるのだろか。所々で、星新ーさんにしては珍しい情緒的な表現が出てくる。それでも、何だかゴクリと飲みづらいもの(ストーリ)があるような気がしてしまった。なぜ生まれかわりが、老人の孫でなければならなかったのかが、よく理解できていないからかもしれない。

【詩・俳句・短歌・歌詞】小景異情(その二)/室生犀星
少し理解が曖味だったので、あれこれ調べてみると、どんな状況で詠んだのか、著者の心情の解釈もさまざまあるようだ。その揺らぎこそ必要で、魅力であるとまで言わないが、揺らいでいるから読み手の自由が許され、そっと作品が指し出されているようにも感じる。

【論考】幸福について/森本哲郎
幸福は身近にあり、内在されているという筆者の主張にとても賛同する。個人的には、幸せな感じる機会が少ないと考えているものの、幸福は所有物や物質的な満足感ではないと思っているし、外部からもたらさせるものではないだろう。幸福を感じるのは人だから、いつも内側を見つめるしかないのだ。