二元論の終焉?【ブラッドベリ1000日チャレンジ#0027】


【短編小説】闇の眼/星新一
暗間の中でも、光がなくても、知覚できる新しい人間が生まれた。これまでとは、まったくの別人種とも言えるだろうが、そうなったことで、両親はとまどいばかりを覚える。進化の最先端にあるとも言えるが、喜びはなく、普通ではない坊やをもてあまし気味。もし自分も同じ状況だったら、どうなるのだろう。

【詩・俳句・短歌・歌詞】春の朝/ロバート、ブラウニング
「すべて世は事もなし」。日々、平穏であるということ。他の読書でも同じ表現が出てきて、シンクロしていた。詩自体は、とても短く、淡々としている。ある意味で、現実を描写しているというよりも、世界はそもそも平穏である宣言のように感じた。私個人としては、願望でもある。

【論考】迷いについて/森本哲郎
人間のたましいは、情熱(パトス)と理性(ロゴス)であるというのは、感情としては受け入れられる。ただ、二元論的な2つのたましいの対立は、少し頭の中にクエスチョンが浮かぶ。現在は、あられることで対立構造が希薄だからかもしれない。思考のくせが変わったのだろうか?