あなたとしずかにむかいあいたい【ブラッドベリ1000日チャレンジ#0091】


レイ・ブラッドベリさんが、「クリエイティブになるには、三種の読書を1000日続けよ」と仰っていたということで、短い物語(短編小説)、詩・俳句・短歌・歌詞、論考と三種類のテキストを毎日読みます。そして、何を読んで何を感じたかを、備忘録的に記録しています。

【短編小説】マカダム/ルシア・ベルリン ○
題名のマカダムは、フランス語で砕石という意味のようだ。ただ、小説を読むだけでは、全く想像もできず、検索してやっと分かった。小説自体もわずか1ぺージちょっとなので、詩に近い印象。ストーリーというよりも、砕石のイメージやそれにまつわる風景が書かれていた。

【詩・俳句・短歌・歌詞】ふゆのさくら/新川和江 ○
全編、ひらがなだけで構成されているため、まずとても読みづらく、理解しづらかった。「わたくしもあなたもえいえんのわらべで」という部分を意識してのことなのだろうか。「あなたとしずかにむかいあいたい」の箇所が、個人的には好印象であった。

【論考】性別/池田晶子 ◎
男性と女性の違いは、肉体の違いにすぎないと言い切り、人間として本質的な問いの前に男か女かは全く関待ないと指摘する。そうした意味でフェニミズム的な文脈も、相対的なこととしている。「人間はみな自由だ。不自由なのは、必ず自分のせいなんだ」という文が、心に残った。