生きている人たちは死を経験していない【ブラッドベリ1000日チャレンジ#0024】


【短編小説】雄大な計画/星新一
三郎は優秀なゆえに、スパイを目的に競合企業に入社する。結論は、最初の方を読んで想像できてしまった。遠くの親戚より近くの他人というか、入社したこともない会社のために、忠誠心を何年も継続させるのは、雄大なというより、無謀な計画。フィクションとは言え、話を持ち掛けたR産業の社長が滑稽に感じた。

【詩・俳句・短歌・歌詞】小諸なる古城のほとり/島崎藤付
原文だけだとちょっと分からず、ネットで現代語訳を読んだ。淡々と情景を表現しており、とても潔く、それでいて美しい風景が思い浮かぶ。現代のように、オンラインがなく、余計な情報があふれる時代ではないからこその詩だと思えた。人の小さな視点から、世界をに率直に見ているのが、非常に心地よい。

【論考】死について/森本哲郎
死について、改めて考える機会をもらったという点ではよかった。だだ、内容としては、「死をいつも引きつけておき、死の準備をせよ」と主張するにとどまり、準備とは何かがやや不明である。死に方を考えるのは、まさに生き方の検討であり、死そのものを考えているわけではない。池田晶子さんの書籍が読みたくなった。