とりかえし【取り返し】

大学では文学部だった私ですが、いわゆる文学と言われるものを読んだ経験は、人と比べてきっと少ない方だと思います。読書よりも、CDやラジオで音楽を聴く方が楽しかったので、もっぱらロックと言われる音楽ばかり聴いて暮らしてきました。

そんなわけで、例えば「詩」でも、文芸作品を読んだこともあまり多くはありませんし、強く感動したり影響を受けたりと言ったことも、残念ですがほとんどありませんでした。むしろ、ロックで歌われる歌詞の内容の方に、激しく揺れ動かされたりしていたのです。

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てがみ【手紙】

先日、部屋の整理をしていると、たくさんの便箋と封筒、そして切手が出てきました。ずっと目にしていなかったので、すっかり忘れてしまっていましたが、一時は毎日のように手紙を書いていた時期があり、そのために準備し溜め込んだものでした。

高校を卒業して浜松で浪人生活を送ったときも、東京で予備校の寮に入って受験勉強をしていた親友と、手紙をやり取りしながら、互いに合格するよう励ましあったりしました。遠くに住んでいる友達には、電話代もばかにならないため、 今思い起こせば結構頻繁に手紙を書いていました。

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つまり【詰まり】

「つまりさぁ~、こういうことだよ…」などと、話が長くなったり、複雑になると、話をまとめたり、要約する発言が出てくることは多いのではないでしょうか。それは、話し合っている人たちの理解を助け、共有するために行われています。

仮に「A。つまり、B」という文章であれば、「つまり」ということばの後は、Aを別のことばで言い換えたものです。AとBとの関係で言えば、方向性や内容は同一になります。いわば「=」や「≒」の働きをしていると言えます。AとBを並べることで、よりわかりやすくなったり、シンプルな表現になり、深く理解できるのです。

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