李白【『一日一文 英知のことば』から学ぶ#070】


【3月10日】李白:701~762

両人対酌して山花開く
一杯 一杯 復た一杯
我は酔いて眠らんと欲す 卿且く去れ
明朝 意有らば琴を抱いて来れ
(「山中にて幽人と対酌す」)

二人酌み交わすところに山の花が開く。一杯、一杯、また一杯。
おれは酔っぱらって眠くなった、君はひとまず帰れ。明日になってその気があれば、琴をかかえてやってこい。

『新編 中国名詩選』(中)、川合康三編訳、岩波文庫、2015年

【アタクシ的メモ】
李白は、詩聖杜甫に対して詩仙とも称される詩人。お酒を好み、酔って水中の月を捕まえようとして溺死したと伝えられるようだ。引用された詩を読んでも、詩仙らしさは感じなかった。