【短編小説】不眠症/星新一
不眠症だけに、いわいる夢オチだった。眠れない段階での話は、非常識ながらも、不思議なほどスムーズに読めた。ただ薬を使ってからの話は、何だか急ブレーキがかかってしまった。星新一さんのショートショートのカタルシスも感じられなかった。
【詩・俳句・短歌・歌詞】いまこの庭に/三好達治
グッと踏み込んで読まないと、なかなか詩の世界に没入できないように思うものの、詩では情景描写だけで構成されているのに、個人的にはとても好感を持てた。心情を著k説吐露されるよりも、むしろ行間や情感が想像でき、文章を読んでいる快楽を実感できるたのではないだろうか。
【論考】情報について/森本哲郎
「人間は、情報的動物である」という主張に、完全に同意するものの、現在のように情報化が極限にまで進んでいる状態では、ちょっと大きすぎるテーマだと思う。改めてさとなおオープンラボに通った意義や、情報を取り扱う難しさと感じていた。「絶望から始めよう」。