レイ・ブラッドベリさんが、「クリエイティブになるには、三種の読書を1000日続けよ」と仰っていたということで、短い物語(短編小説)、詩・俳句・短歌・歌詞、論考と三種類のテキストを毎日読みます。そして、何を読んで何を感じたかを、備忘録的に記録しています。
【短編小説】しおかぜ/櫻木みわ ○
最初の読み始めは、ほとんど集中できず、文章も頭に入ってこなかった。だが、特定失踪者問題調査会のラジオ放送「しおかぜ」についての小説だと分かると、俄然、注意力が高まった。そして、失踪者の家族が語る「日本は北朝鮮より怖いんじゃないか」という発言を聞くに至り、無作為の日本が目の前に立ち現れてきて、急に恐ろしい気持ちになるのだった。
【詩・俳句・短歌・歌詞】幻の花/石垣りん ○
作者の真意まで読み解けた感じはないものの、人が人生を重ねる中で、経験や記憶が積み上がり、一つの事象であっても複層的に見えることを詠んだ詩ではないかと思った。でも、まぼろしの花の意味や、なぜ今年の花を連れ去るのか、私は何の手に引かれているのかなどは、不明なままであった。
【論考】沈黙の言語/ロラン・バルト △
まだ始まったばかりだが、相変わらず理解できないまま読んでいる。この物言い(翻訳?)にも、いつか慣れるのではないかと思ってのことだ。今回は、日本語は非言語的なコシュニケーションの領域が広いということのようだ。一方、西洋ではコシュニケーションは言語(のみ)で行われるという。この辺りは、よく言われてきたことなので、新発見ではないだろう。