パウル・クレー【『一日一文 英知のことば』から学ぶ#107】


【4月16日】パウル・クレー:1879.12.18~1940.6.29

色は、私を捉えた。自分のほうから色を探し求めるまでもない。私には、よくわかる。色は、私を永遠に捉えたのだ。私と色とは一体だ――これこそ幸福なひとときでなくて何であろうか。私は、絵描きなのだ。(1914年4月16日)

『クレーの日記』南原実訳、新潮社、1961年

【アタクシ的メモ】
画家、絵描きの矜持を感じる文章だ。日記といえども、「私と色とは一体だ」と言い切れるのは、ある意味うらやましい限りである。