ロラン・バルト【『一日一文 英知のことば』から学ぶ#053】


【2月22日】ロラン・バルト:1915.11.12~1980.3.26

構造主義は世界から歴史を抜きさるのではない。構造主義は歴史に、内容だけではなく(これは何度となくなされてきたことだ)、形式をもまた結びつけようとする。素材だけではなく、知的なものを、イデオロギー的なものだけではなく、審美的なものを、歴史に結びつけようとする。

『エッセ・クリティック』鈴村和成訳(『バルト/テキストの快楽』『現代思想の冒険者たち』21、講談社、1996年より)

【アタクシ的メモ】
構造主義は、人間の社会的、文化的現象の背後には目に見えない構造があるとした思想。歴史に、内容、形式、素材、知的なもの、イデオロギー的なもの、審美的なものを結びつけるとのこと。