へちまに見る生命の不思議さ【ブラッドベリ1000日チャレンジ#0132】


レイ・ブラッドベリさんが、「クリエイティブになるには、三種の読書を1000日続けよ」と仰っていたということで、短い物語(短編小説)、詩・俳句・短歌・歌詞、論考と三種類のテキストを毎日読みます。そして、何を読んで何を感じたかを、備忘録的に記録しています。

【短編小説】サクラ/尾崎世界観 ○
登場人物に対して、ちょっと距離感のある独特な文体が心地よく、また一方で、没入できない感じもあり、不思議な読後感であった。会話などとてもリアリティーのある印象で、目に見えないもの、例えば心情などはぜビビッドに伝わってきたものの、情景描写が少ないため、風景は浮かんでこなかった。

【詩・俳句・短歌・歌詞】へちま/高橋新吉 ○
生命の不思議を、へちまに例えた詩だろうか。「お前は元々どこにもなかったものだ」と書かれている通り、生命以前に存在していたとすれば、それは無なのである。生命の不思議さを、もちろん解明するわけではないが、「うれしさ」と捉えている点で私はホッとしたのだった。

【論考】知恵/外山滋比古 ○
耳学間のススメ。やや大げさに言うと、暗黙知の積極的な習得といった感じだろうか。ただ今は、「ググれカス」の言葉がある通り、人伝えで知識や知見が広がりづらく、何でも検索で解決しようとすることが多いように思う。私個人は、人伝えが大事であり、効率もヨイと感じている。