マルティン・ニーメラー【『一日一文 英知のことば』から学ぶ#014】


【1月14日】マルティン・ニーメラー:1892.1.14~1984.3.6

ナチ党が共産主義を攻撃したとき、私は自分が多少不安だったが、共産主義者でなかったから何もしなかった。ついでナチ党は社会主義者を攻撃した。私は前よりも不安だったが、社会主義者ではなかったから何もしなかった。ついで学校が、新聞が、ユダヤ人等々が攻撃された。私はずっと不安だったが、まだ何もしなかった。ナチ党はついに教会を攻撃した。私は牧師だったから行動した――しかし、それは遅すぎた。

ミルトン・マイヤー『彼らは自由だと思っていた』(田中浩・金井和子訳、未来社、1983年)

【アタクシ的メモ】
当時、ナチ党が段階を追って社会を変容させていたようだが、それを感じながらも、対応が「遅すぎた」というのが残念に思える。