何故ビール樽をころがすのか【ブラッドベリ1000日チャレンジ#0136】


レイ・ブラッドベリさんが、「クリエイティブになるには、三種の読書を1000日続けよ」と仰っていたということで、短い物語(短編小説)、詩・俳句・短歌・歌詞、論考と三種類のテキストを毎日読みます。そして、何を読んで何を感じたかを、備忘録的に記録しています。

【短編小説】#コロナウ/金原ひとみ △
タイトルの通り、コロナ禍にある人々を描いた作品。こんなにみんな不倫するのかなぁ、というくらい不倫だらけである。括弧書きの会話文だけの箇所が多く、今現在を描写している感じはあるが、とても理解しづらかった。また子どもも、とてもませていて、あまりリアリティーを感じなかった。トレンドを追いすぎなのではないか。

【詩・俳句・短歌・歌詞】ビール樽/北原白秋 ○
これも4行のとても短い詩。何故かビール樽を熱心にころがしている。想像力が乏しいせいか、居酒屋のような飲み屋さんの様子を詠んだのかなぁと思った。落日(イリヒ)という言葉も出てくるが、何だか明るい印象が残る。とは言え、作者の伝えたいことは、あまりピンとこないままであるが。

【論考】拡散と収斂/外山滋比古 ○
われわれには、与えられた情報を変え、脱け出ようとする拡散的作用と、バラバラなものをまとまりに整理する収斂的作用の2つの能力があるという。収斂的思考は受動的であり、拡散的思考は創造的である。学校教育は収斂が中心なので、拡散と収斂の行き来をするのがよさそうだ。