マルクス・アウレリウス【『一日一文 英知のことば』から学ぶ#077】


【3月17日】マルクス・アウレリウス:121.4.26~180.3.17

人は田舎や海岸や山にひきこもる場所を求める。君もまたそうした所に熱烈にあこがれる習癖がある。しかしこれはみなきわめて凡俗な考え方だ。というのは、君はいつでも好きなときに自分自身の内にひきこもることが出来るのである。実際いかなる所といえども、自分自身の魂の中にまさる平和な閑寂な隠家を見出すことはできないであろう。

『自省録』神谷美恵子訳、岩波文庫、1956年

【アタクシ的メモ】
ここで言う「自分自身の内」とは何か。次の文で言い換えている「自分自身の魂」ということであろうか。マルクス・アウレリウスにおける魂の定義はわからないが、一般的には心の働きを司るものと理解すれば、自身の精神に立ち戻ることが重要ということなのか。