デカルト【『一日一文 英知のことば』から学ぶ#042】


【2月11日】デカルト:1596.3.31~1650.2.11

我々は幼年のとき、自分の理性を全面的に使用することもなく、むしろまず感覚的な事物について、さまざまな判断をしていたので、多くの先入見によって真の認識から妨げられている。これらの先入見から解放されるには、そのうちにほんの僅かでも不確かさの疑いがあるような、すべてのことについて、生涯に一度は疑う決意をする以外にないように思われる。(「人間認識の諸原理について」)

『哲学原理』桂寿一訳、岩波文庫、1964年

【アタクシ的メモ】
批判的精神というか、当たり前と思っていることも、まずは一度疑ってみることから始めようということか。デカルトの一文が、「我思うゆえに、我あり」でないことに驚き。