フジロックのサッカーTシャツを着る日常について【フジロックGO #0248】


既に季節としては「残暑」であるが、9月に入ってもかなり暑い日が続いていることもあり、フジロックのサッカーTシャツを結構積極的に着ている。生地がポリエステル100%のスポーツ仕様だから、汗をだくだく掻きそうなときは、コットンのTシャツは避け、これを選ぶことになるのだ。

この日も、真夏のようにかなり蒸し暑かったので、サッカーTシャツを着て出かけ、スターバックスに入った。すると「それは何のTシャツなんですか?」と店員さんから尋ねられる。スタバの店員さんはよく声をかけてくれるが、全く想定していない質問だったので、一瞬虚を突かれた。アタクシは「フジロックです」と、何のひねりもない答えを返した。

若いイケメンの彼は、「野球のTシャツかと思いました」と言う。「いやあ、サッカーTシャツなんですけどね」なんてことは、話しがややこしくなるから言わずに、ただ笑っていた。マスクしているから、笑っているように見えなかったかもしれない。

そういえば先日も、リハビリに通っている整形外科で、担当の理学療法士の方からおもむろに、「フジロックですか?」とサッカーTシャツを見て声をかけられた。通常のロゴTシャツのときは、何も言われなかったので、サッカーTシャツはどうやら目につきやすいようだ。

しかし、テニススクールに2度ほど着て行ったが、何も言われなかった。こちらはアタクシの性格に問題があるのだろうか。一応、顔見知りなのに、何も言われていないのだから。


皮肉にも最も早いチケットゲットになったヨ【フジロックGO #0247】


コロナ、コロナ、コロナ、ああフジロック延期、コロナ、コロナ、安倍総理辞意だ、などと言ってるうちに、2020年も9月に入っていた。月並みだけど、月日は流れるのが早いのである。そして、完全に今さらではあるのだが、2020年フジロックのチケット払い戻しの受付は8月31日までだった。

正直アタクシ、あまりプライベートのメールボックスをちゃんと見られていないけど、チケットを購入したSMASH friendsから8月下旬に、払い戻しに関するリマインドメールがあったのを、偶然にも確認していた。もちろん延期が発表された当時に決めた通り、アタクシ家は払い戻しをせずにチケットをキープ。というわけで、晴れて2021年フジロックのチケットは、ゲットが確定したのである。

例年、フジロックのチケット申し込みは年明けの恒例行事。8月開催予定だった2020年こそ2月上旬にずれ込んだけど、2019年は1月11日申し込みが完了している。つまり、半年くらい前からチケットを取って、宿を探してというスケジュール感なのだ。しかし、2021年は、ほぼ1年前にチケットが確定しているのだから、最も早いチケット入手になるだろう。

とは言え、現時点では来年フジロックが開催されるのか、誰も断言できないのが実情。ウイルスへの対策は、できるだけ人が動かないことだけしかないようだから、果報は寝て待てではないが、大人しく日々しっかり暮らすしかないようだ。来年こそ、家族全員で苗場にゴーなのである。


「フジロックが変えたもの」その5【フジロックGO #0246】


「FUJI ROCK FESTIVAL在宅講座 ~フジロックが変えたもの~ PART2」を読んで、アタクシが感想文を書くのは、今回が最終回だ。お題は、5つ目の「フジロックが変えたもの」。「地域共生 ~地域の人々と一緒になって、地元が誇れるフェスをつくる~」である。

当初フジロック開催には反対意見が大勢だった湯沢町・苗場。SMASH代表 日高正博さんは現地に足繁く通い、地域の人々と交流を深めて「地元なくして俺はやらない!」と強く主張し、ようやく開催に漕ぎ着けたという経緯があったそうです。

そんな反発から始まった苗場でのフジロックだが、現在の状況を地元の方たちがこう語っている。

冬のスキーがメインの苗場に、夏はフジロックという目玉ができたのは地域にとっては大きいことです。5回目ごろには町内の人々のほうから「こうしたらどうだろう」とアイディアが出始めたりしだしました。今はお客様も主催者も地域もプリンスホテルも、みんなで一致団結している感じがします。

本当に最近は、苗場の方たちから迎え入れてもらっている気がする。最初の頃は、何だかお邪魔してスミマセンねえ、というスタンスだったけど、今は苗場に着くと、結構てらいなく「ただいまー」と言える感じなのだ。

これって、苗場の人たちとフジロックが好きな人たちが、コミュニケーションや営みを積み重ねてきたらから、作り出だされたのではないか。それを地域共生と名付けられるかどうかはよくわからないけど、長~い“僕らの物語”が今も続いているのに違いない。次のエピソードなんかは、その証拠だとアタクシには思えるのだった。

なんと開催がない今年も越後湯沢駅ではフジロックグッズがいっぱい飾られて、いつものフジロックの風景になっているのだそう。


「フジロックが変えたもの」その4【フジロックGO #0245】


これまでのPART1に続き、「FUJI ROCK FESTIVAL在宅講座 ~フジロックが変えたもの~ PART2」を読んだ感想を書いてみたいと思う。はてさて、どうなることやら。お題は、「フジロックが変えたもの」の4つ目、「森リサイクルを具現化して自分ごとに ~ごみゼロナビゲーション~」である。

「ごみゼロナビゲーション」の活動を始めたNPO法人 iPledge(古くからのフジロッカーだと「A SEED JAPAN」の方がピンとくると思う)の羽仁カンタさんは次のように語っている。

「フジロックでみんなが協力しあえる共通の問題はなにかを考えたら、ごみ問題でした。アーティストもスタッフもお客さんも、ごみは誰だって出しますからね。98年からゴミ袋を入場ゲートで配る活動をして、03年からはペットボトルをリサイクルして翌年の会場で配るごみ袋を作る活動をスタートしました。これは非常に手応えがありました。今年捨てた自分のごみが、来年自分が使う何かになる、という具現化がお客さんに伝わったようで、中身をきれいにして捨てるなどペットボトルの捨て方が変わっていきました」

この「ごみゼロナビゲーション」。アタクシ的には、フジロックが変えたものというより、フジロックのアイデンティティの1つだと思っている。フジロッカーなら、そう感じる人も多いのではないか。

苗場に行くようになって、初めてゴミの分別をと言われたときは、正直「何だか面倒だな」と感じた。ライブを観て、音楽を聴くこととは、ある意味関係ないので、渋々とまではいかないけど、どうしてもひと手間かかってしまうことに抵抗があった。

ただ結果として、ゴミが散らかっていない会場を目の当たりにすると、本当にクリーンで気持ちヨイ。キレイな中で、音楽に没頭できることが、多幸感を与えてくれたように思うし、一人の参加者としても、何だか誇らしい気分にもなれた。なので、少なくともアタクシには、すぐに「ごみゼロナビゲーション」はなくてはならないものになっていったのだ。

とは言え、SMASHの方からは、こんな発言もあったみたい。

ただ、石飛さんによると「フジロックは世界一クリーンなフェスでしたが、最近そうでもなくなっている現状があるので、気を引き締めている」のだそうです。

「世界一クリーンじゃなくなった」という話しは、ここ数年、何とはなしに、流れてくることが増えたように感じる。アタクシたちフジロッカーは、改めて気を引き締め、自分たちのアイデンティティを守るべきタイミングにいるようだ。


「フジロックが変えたもの」その3【フジロックGO #0244】


「FUJI ROCK FESTIVAL在宅講座 ~フジロックが変えたもの~ PART1」の感想文3回目である。今回は「フジロックが変えたもの」の3つ目である「森を大切にする活動」について、アタクシの見解をちょろちょろと述べたい。

早速、記事からの引用だが、苗場の森を巡る道「ボードウォーク」の発起人である「フジロックの森プロジェクト」実行委員長 金澤さんのコメントはこちら。

苗場には自然がたくさんあるので、訪れた方々に自然を楽しんでもらえたら地域の魅力が増すだろうと、町おこしとしてボードウォークをはじめました。今では“フジロックなくして、ボードウォークなし“なんです。自然を愛でるという行為は、何千年も続いてきた人間の文化だと思います。フジロックの会場でも、森や川などの自然を愛でる気持ちを大切にする影響は大きいでしょう

毎年フジロックに通っていて、「森」を意識するようになったのは、確かにボードウォークの存在が大きい。最初は素早く移動できる抜け道くらいに思っていたが、何度も歩いていると当然木々が目に入ってくるし、苗場には森があるなと物理的に体感するし、徐々に腑に落ちていった感じだろうか(それまでは、やっぱりライブやステージばかりに目が向いていた)。

それにボードウォークの運営は、ボランティアの方たちがされていると聞いて、それがとても印象に残っている。結局今まで、参加できていないが、フジロックに行くたびにボランティアに参加したいなと思うのだ。

まあ、アタクシ自身が、「森を大切にする活動」を取るようになったかと言われると、それほど自信はないものの、みどり橋のクラウドファウンディングに少額ながらも参加した(「微力ながらみどり橋のクラウドファウンディングに支援【フジロックGO #0152」)のは、多少なりとも活動の表れなのかもしれない。


「フジロックが変えたもの」その2【フジロックGO #0243】


今回も「FUJI ROCK FESTIVAL在宅講座 ~フジロックが変えたもの~ PART1」という記事の感想を述べてみたい。テーマは「フジロックが変えたもの」の2つ目である「ファッション ~機能性とファッション性の融合~」について。セレクトショップBEAMSの土井地さんの発言を引用すると、以下のような感じだ。

アウトドアウェアというのは機能性がもっとも重視されてきましたが、フジロックをきっかけにしてファッションとアウトドアが融合し、この10年で非常にカラフルなアウトドアファッションを楽しめるようになりました。自然を楽しむときだってファッションを楽しめるようになったんです。

前回少し書いたが、会場ではある意味アウトドアウェア、グッズばかり見かけようになった。雨具なんかも、昔は透明のビニールガッパの人も少なくなかったが、最近ではほぼ皆無という感じである。皆、思い思いのアウトドアウェアを見に着けている印象だ。

それを機能性とファッション性の融合なのかと言われると、よくわからないけど、フジロッカーは機能性を身に着けることで、どんなに土砂降りだったとしても、音楽を楽しむことをやめない。アタクシ的には、カラフルなファッションを楽しんでいるというよりも、音楽を楽しむ姿が自由で、ファッショナブルなのだと思う。


「フジロックが変えたもの」その1【フジロックGO #0242】


「FUJI ROCK FESTIVAL在宅講座 ~フジロックが変えたもの~ PART1」という記事を読んだ。もともとはラジオ番組の内容であるが、それをテキスト化してくれたみたいである。

「フジロックが変えたもの」として、記事では3つ紹介されているが、アタクシはまず最初に挙げられている「アウトドア ~自然の楽しみを味わうきっかけを作ったフジロック~」について、簡単にコメントしたいと思う。

「日本のアウトドアマーケットを大きく変える現象を起こしたのは、まさにフジロックです。フェスというアウトドアアクティヴィティは、それまで存在すらしていませんでした。フジロックがきっかけで若い人たちがアウトドアカルチャーを知り、実際にテントなどのアウトドアグッズを買い、大自然で仲間と過ごす経験を経て、日常でもそのグッズをもって山登りなどのフィールドに出ていった。メーカーもそんな彼らを見て、商品開発を始め出した。それが今に繋がっています。山ガールムーブメントもフジロックがきっかけで起きたものなんです。」

フジロックも初期の頃は、まだまだロック好きの祭典という感じがあった。会場が苗場に移ってからは、フジロッカーが各自で雨対策をしていたが、まだまだアーティストTシャツを着ている人が多かったし、アウトドアグッズを利用する人たちは限定的ではなかったか。

しかし、気づいたころにはアウトドアグッズの見本市のようになっていた。それは、2020年から持ち込み禁止にもなった「椅子」の存在が大きいような気がする。アタクシはかなり出遅れ組だと思うが、ライブ会場にずらっと椅子が並び、ブランドのロゴをあちこちで見かけていると、意識しないわけにはいかなかった。

もちろん、これはヨイ、悪いではなく、苗場では雨ばかり降るし、一日中屋外にいるのだから、少しでも快適に過ごしたいと思うのは当たり前のことだと思う。だから、今後も参加者の多くが、きっちりアウトドア対応するのだと思う(アタクシも10年以上着ているカッパは新調したいー)。


フジロックでゆらゆら帝国を知った【フジロックGO #0241】


フジロックの魅力の一つに、それまで知らなかったアーティストとの新たな出会いがあるだろう。きっかけは必ずしも、ライブを観たからばかりではなく、色々な経緯がある。アタクシがとても印象に残っているのは、ゆらゆら帝国だ。

時は、恐らく2000年だったと思う。彼らの音を、アタクシが初めて聴いたのは、苗場に向かう車の中。全然記憶が定かではないのだけど、多分友人が持ち込んだCDだったように思う(カセットテープだったかな)。正直、最初はそれほど好きになれなかったのだけど、何度か聴いているうちに、段々と癖になってしまっていた。

なので現地に着いて、友人からゆらゆら帝国を観たいと言われたときに、いそいそとレッドマーキーについて行ったのだ。場所は左側だったけど、運よく結構前方に陣取れた。立ちながら開始時間を待っていると、何とアーティスト本人が楽器のチューニングをしているではないか。多分、これも初体験のことで、とても驚いた覚えがある。

最終的にやられた~と思ったのは、実際にライブの音を聴いたときだ。やや個性的な見た目のスリーピースバンドが、音圧の高いロックをタイトな演奏で鳴らしている。その音にちょっとオールドな粉がかかっているけど、グイグイとドライブしていく感覚があった。癖になるだけでなく、すっかりファンになってしまったのだ。

苗場から戻ってくると、発売済みのCDを買いそろえ、以降新譜が出るたびに購入するようになった。一度だけだけど、恵比寿の単独公演にも行ったけ。友人が音源を持ってきていなかったら、出会わなかったかもしれないけど、結局解散するまで追い続けたバンドになった。ちなみに、アタクシ的には後期よりも、初期のころ「3×3×3」「ミーのカー」「ゆらゆら帝国III」辺りのアルバムが好みである。


フジロックのサッカーTシャツ勢ぞろい【フジロックGO #0240】


やっとフジロックグッズ第一弾が届いた【フジロックGO #0238】に書いた通り、フジロックグッズ第一弾で注文していたサッカーTシャツが届いた。既に子どもたちは、自分たちのTシャツを着ているし、アタクシもまだ一回だけど実際に着てみた。それだけでなく、マジックテープのお陰で、既にちょっとボロボロになったりしている(白のTシャツ。写真には写っていないと思うが)。

そこで、せっかくだからと(?)、Tシャツの集合写真を撮影してみた。子どものような動機で申し訳ないのだが、単純にTシャツを並べて写真が撮ってみようと思った。また、数カ月前にニコンの一眼レフカメラD780を購入していたので、その試し撮り的なことも理由にある。

実際に撮影してみると、わずか5枚程度だけど、それなりに場所を取るし、そこそこ壮観だなと思った。これまでも、Tシャツは大人用、子ども用問わず購入してきたのだけど、今回のように家族全員でおそろいにしたのは初めてのこと。どんなタイミングがヨイのかわからないけど、今年のうちに全員で着てみたいものだ。

なお、アタクシは購入時期が誕生日近くということもあり、白(L)と青(M)の2枚買わせてもらった。自分で支払ってはいるのだが、誕生日プレゼント代わりにしたのである。


YouTubeライブは「苗場マジック」の宝庫だった【フジロックGO #0239】


もともとの2020年フジロックの会期に合わせて行われれた「FUJI ROCK FESTIVAL’20 LIVE ON YOUTUBE」。放映時間の合計は約12時間、いやあとってもよかった。生ではなく映像であるが、初めてライブを体験するアーティストも少なからずいて、苗場に行っているときのように、新しい発見も数多くあった。

YouTubeの体験とは言え、結構ちゃんとフジロスが起きたので、アタクシが取った行動は、これまで知らなかった初体験アーティストの音源チェックだ。今や、スマートフォンがあったらApple Musicなどで、パパッと検索できるので、スピーディーだし、コストもほとんどかかからない。有難い世の中である。

そんなわけで、これまで知らなかったけど、ライブパフォーマンスが凄かった、印象に残ったアーティストのアルバムをいくつかダウンロードした。そして、あの感動をもう一度と願いながら、早速音源を再生する。がしかし、かなりの確率で、苗場の感動は再現されず、「あれ、こんなんだったけ」と思うのである。

こんな体験を何度かしていると、気づかされるのは、やはり音楽のライブはコミュニケーションだということ。歌ったり演奏したりする人だけじゃなく、それを聴く人たちが欠かせないのだ。パフォーマンスするアーティスト(たち)も、目の前に聴衆がいるからこそ、テンション高く歌えて、素晴らしい演奏ができるのだと思う。

特にフジロッカーの面々は、とてもノリがよいし、音楽が本当に好きな人ばかりだから、聴衆としてもレベルが高いのではないだろうか。そんな聴き手の力もあってか、アーティストもグッと熱が入って、とってもヨイ、極上のライブをしてくれるのだと思う。アタクシは勝手に、これを「苗場マジック」と名付けている。そういう意味では、「FUJI ROCK FESTIVAL’20 LIVE ON YOUTUBE」は苗場マジックの宝庫だったのかもしれない。