キャンプか宿か、それが問題だ【フジロックGO #0022】


「フジロックに毎年行ってまして」と、アタクシが話すと、大体の方から「やっぱりキャンプですか」と聞かれる。かなり多くの方の頭の中に、「フジロッカー=キャンパー」という等式が成り立っているようだ。

ただ、アタクシ自身でいうと、キャンプ泊は2~3回やってから、今は完全に宿派になっている。キャンプにはキャンプで、「宿泊費用が抑えられる」「会場から歩いて戻れる」「何かと自由度が高い」など、メリットもあるのだが、デメリットも少なくない。

まず気になったのが、場所は早いもん勝ちであること、少し出遅れると、かなりの奥地や斜面、凸凹な所など、地味に宿泊地としての条件が悪くなる。木曜日の前夜祭、しかも昼くらいまでに苗場に着かないと、ヨイ場所は確保できないように思う。

そして、個人的に決定的だったのが、テントを張る場所だけでなく、お隣さんを選べないこと。それは宿でも同様ではあるが、アタクシは一度、夜中にずっと太鼓を叩かれてしまった経験があるのだ。1日中ライブを楽しんで、テントに戻って来て、「よし、明日のために寝るかー」と寝袋に入ったら、しばらくして盛り上がった人がボンゴ、ボンゴやり始めた。これで眠れなくなって、「ああ、来年からは、必ず宿にしよう」と小さく決心したのである。

もちろん「音が気になって眠れないので、太鼓やめてください」と言えないわけではないのだが、何だかそれはフジロックぽくないと感じたし、自分勝手とはいえ他人の盛り上がりに水を差したくないという思いもあった。

そんなこともあって、今は多少遠くても宿を確保している。眠れなくなるほど、周囲の人がうるさくて困ることはないので、この判断はよかったのではないだろうか。