YouTubeライブは「苗場マジック」の宝庫だった【フジロックGO #0239】


もともとの2020年フジロックの会期に合わせて行われれた「FUJI ROCK FESTIVAL’20 LIVE ON YOUTUBE」。放映時間の合計は約12時間、いやあとってもよかった。生ではなく映像であるが、初めてライブを体験するアーティストも少なからずいて、苗場に行っているときのように、新しい発見も数多くあった。

YouTubeの体験とは言え、結構ちゃんとフジロスが起きたので、アタクシが取った行動は、これまで知らなかった初体験アーティストの音源チェックだ。今や、スマートフォンがあったらApple Musicなどで、パパッと検索できるので、スピーディーだし、コストもほとんどかかからない。有難い世の中である。

そんなわけで、これまで知らなかったけど、ライブパフォーマンスが凄かった、印象に残ったアーティストのアルバムをいくつかダウンロードした。そして、あの感動をもう一度と願いながら、早速音源を再生する。がしかし、かなりの確率で、苗場の感動は再現されず、「あれ、こんなんだったけ」と思うのである。

こんな体験を何度かしていると、気づかされるのは、やはり音楽のライブはコミュニケーションだということ。歌ったり演奏したりする人だけじゃなく、それを聴く人たちが欠かせないのだ。パフォーマンスするアーティスト(たち)も、目の前に聴衆がいるからこそ、テンション高く歌えて、素晴らしい演奏ができるのだと思う。

特にフジロッカーの面々は、とてもノリがよいし、音楽が本当に好きな人ばかりだから、聴衆としてもレベルが高いのではないだろうか。そんな聴き手の力もあってか、アーティストもグッと熱が入って、とってもヨイ、極上のライブをしてくれるのだと思う。アタクシは勝手に、これを「苗場マジック」と名付けている。そういう意味では、「FUJI ROCK FESTIVAL’20 LIVE ON YOUTUBE」は苗場マジックの宝庫だったのかもしれない。