天神山の記憶(12)【フジロックGO #0030】

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1997年、初めてのフジロックに、アタクシは身をもって参加したわけだが、帰ってきたばかりの時は、天神山で何が起きていたのかよくわかっていなかった。ライブはほとんど楽しめなかったが、運よくテントに潜り込み、雨風からは逃れたので、一晩過ごすにはそれほど困らなかった。びしょ濡れのジーンズを履くはめになったものの、それはもう天気が回復してからで、気持ち悪さを我慢すれば、何とかやり過ごせたのだ。

フジロックから戻ってきて、しばらくしても、まだ何があったのか知らずにいた。インターネットはあったが、それほど天神山の情報に触れる機会がなかったと記憶している。しかし、その後、音楽雑誌などを読んで、やっとあの時、自分が見えないところで何が起きていたのか一端を知ることになった。

一日目の夜、着の身着のままできた方など、台風の中、寝る場所がない人があふれていたこと。会場周辺や途中にある民家の方々に、迷惑をかける人が少なからずいたこと。そうした事態に、主催者であるスマッシュも窮地に立たされていること、などだ。

そうした記事を読んで、こんなことが起きていたのかと心を痛めると同時に、ああこれだと、多分来年はもう行われないなと思った。手痛い失敗をしたフェスとして、たった一度のイベントになるのだろうと、一人の参加者として覚悟したのだ。

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