「フジロックが変えたもの」その3【フジロックGO #0244】


「FUJI ROCK FESTIVAL在宅講座 ~フジロックが変えたもの~ PART1」の感想文3回目である。今回は「フジロックが変えたもの」の3つ目である「森を大切にする活動」について、アタクシの見解をちょろちょろと述べたい。

早速、記事からの引用だが、苗場の森を巡る道「ボードウォーク」の発起人である「フジロックの森プロジェクト」実行委員長 金澤さんのコメントはこちら。

苗場には自然がたくさんあるので、訪れた方々に自然を楽しんでもらえたら地域の魅力が増すだろうと、町おこしとしてボードウォークをはじめました。今では“フジロックなくして、ボードウォークなし“なんです。自然を愛でるという行為は、何千年も続いてきた人間の文化だと思います。フジロックの会場でも、森や川などの自然を愛でる気持ちを大切にする影響は大きいでしょう

毎年フジロックに通っていて、「森」を意識するようになったのは、確かにボードウォークの存在が大きい。最初は素早く移動できる抜け道くらいに思っていたが、何度も歩いていると当然木々が目に入ってくるし、苗場には森があるなと物理的に体感するし、徐々に腑に落ちていった感じだろうか(それまでは、やっぱりライブやステージばかりに目が向いていた)。

それにボードウォークの運営は、ボランティアの方たちがされていると聞いて、それがとても印象に残っている。結局今まで、参加できていないが、フジロックに行くたびにボランティアに参加したいなと思うのだ。

まあ、アタクシ自身が、「森を大切にする活動」を取るようになったかと言われると、それほど自信はないものの、みどり橋のクラウドファウンディングに少額ながらも参加した(「微力ながらみどり橋のクラウドファウンディングに支援【フジロックGO #0152」)のは、多少なりとも活動の表れなのかもしれない。


「フジロックが変えたもの」その2【フジロックGO #0243】


今回も「FUJI ROCK FESTIVAL在宅講座 ~フジロックが変えたもの~ PART1」という記事の感想を述べてみたい。テーマは「フジロックが変えたもの」の2つ目である「ファッション ~機能性とファッション性の融合~」について。セレクトショップBEAMSの土井地さんの発言を引用すると、以下のような感じだ。

アウトドアウェアというのは機能性がもっとも重視されてきましたが、フジロックをきっかけにしてファッションとアウトドアが融合し、この10年で非常にカラフルなアウトドアファッションを楽しめるようになりました。自然を楽しむときだってファッションを楽しめるようになったんです。

前回少し書いたが、会場ではある意味アウトドアウェア、グッズばかり見かけようになった。雨具なんかも、昔は透明のビニールガッパの人も少なくなかったが、最近ではほぼ皆無という感じである。皆、思い思いのアウトドアウェアを見に着けている印象だ。

それを機能性とファッション性の融合なのかと言われると、よくわからないけど、フジロッカーは機能性を身に着けることで、どんなに土砂降りだったとしても、音楽を楽しむことをやめない。アタクシ的には、カラフルなファッションを楽しんでいるというよりも、音楽を楽しむ姿が自由で、ファッショナブルなのだと思う。


「フジロックが変えたもの」その1【フジロックGO #0242】


「FUJI ROCK FESTIVAL在宅講座 ~フジロックが変えたもの~ PART1」という記事を読んだ。もともとはラジオ番組の内容であるが、それをテキスト化してくれたみたいである。

「フジロックが変えたもの」として、記事では3つ紹介されているが、アタクシはまず最初に挙げられている「アウトドア ~自然の楽しみを味わうきっかけを作ったフジロック~」について、簡単にコメントしたいと思う。

「日本のアウトドアマーケットを大きく変える現象を起こしたのは、まさにフジロックです。フェスというアウトドアアクティヴィティは、それまで存在すらしていませんでした。フジロックがきっかけで若い人たちがアウトドアカルチャーを知り、実際にテントなどのアウトドアグッズを買い、大自然で仲間と過ごす経験を経て、日常でもそのグッズをもって山登りなどのフィールドに出ていった。メーカーもそんな彼らを見て、商品開発を始め出した。それが今に繋がっています。山ガールムーブメントもフジロックがきっかけで起きたものなんです。」

フジロックも初期の頃は、まだまだロック好きの祭典という感じがあった。会場が苗場に移ってからは、フジロッカーが各自で雨対策をしていたが、まだまだアーティストTシャツを着ている人が多かったし、アウトドアグッズを利用する人たちは限定的ではなかったか。

しかし、気づいたころにはアウトドアグッズの見本市のようになっていた。それは、2020年から持ち込み禁止にもなった「椅子」の存在が大きいような気がする。アタクシはかなり出遅れ組だと思うが、ライブ会場にずらっと椅子が並び、ブランドのロゴをあちこちで見かけていると、意識しないわけにはいかなかった。

もちろん、これはヨイ、悪いではなく、苗場では雨ばかり降るし、一日中屋外にいるのだから、少しでも快適に過ごしたいと思うのは当たり前のことだと思う。だから、今後も参加者の多くが、きっちりアウトドア対応するのだと思う(アタクシも10年以上着ているカッパは新調したいー)。


フジロックでゆらゆら帝国を知った【フジロックGO #0241】


フジロックの魅力の一つに、それまで知らなかったアーティストとの新たな出会いがあるだろう。きっかけは必ずしも、ライブを観たからばかりではなく、色々な経緯がある。アタクシがとても印象に残っているのは、ゆらゆら帝国だ。

時は、恐らく2000年だったと思う。彼らの音を、アタクシが初めて聴いたのは、苗場に向かう車の中。全然記憶が定かではないのだけど、多分友人が持ち込んだCDだったように思う(カセットテープだったかな)。正直、最初はそれほど好きになれなかったのだけど、何度か聴いているうちに、段々と癖になってしまっていた。

なので現地に着いて、友人からゆらゆら帝国を観たいと言われたときに、いそいそとレッドマーキーについて行ったのだ。場所は左側だったけど、運よく結構前方に陣取れた。立ちながら開始時間を待っていると、何とアーティスト本人が楽器のチューニングをしているではないか。多分、これも初体験のことで、とても驚いた覚えがある。

最終的にやられた~と思ったのは、実際にライブの音を聴いたときだ。やや個性的な見た目のスリーピースバンドが、音圧の高いロックをタイトな演奏で鳴らしている。その音にちょっとオールドな粉がかかっているけど、グイグイとドライブしていく感覚があった。癖になるだけでなく、すっかりファンになってしまったのだ。

苗場から戻ってくると、発売済みのCDを買いそろえ、以降新譜が出るたびに購入するようになった。一度だけだけど、恵比寿の単独公演にも行ったけ。友人が音源を持ってきていなかったら、出会わなかったかもしれないけど、結局解散するまで追い続けたバンドになった。ちなみに、アタクシ的には後期よりも、初期のころ「3×3×3」「ミーのカー」「ゆらゆら帝国III」辺りのアルバムが好みである。


フジロックのサッカーTシャツ勢ぞろい【フジロックGO #0240】


やっとフジロックグッズ第一弾が届いた【フジロックGO #0238】に書いた通り、フジロックグッズ第一弾で注文していたサッカーTシャツが届いた。既に子どもたちは、自分たちのTシャツを着ているし、アタクシもまだ一回だけど実際に着てみた。それだけでなく、マジックテープのお陰で、既にちょっとボロボロになったりしている(白のTシャツ。写真には写っていないと思うが)。

そこで、せっかくだからと(?)、Tシャツの集合写真を撮影してみた。子どものような動機で申し訳ないのだが、単純にTシャツを並べて写真が撮ってみようと思った。また、数カ月前にニコンの一眼レフカメラD780を購入していたので、その試し撮り的なことも理由にある。

実際に撮影してみると、わずか5枚程度だけど、それなりに場所を取るし、そこそこ壮観だなと思った。これまでも、Tシャツは大人用、子ども用問わず購入してきたのだけど、今回のように家族全員でおそろいにしたのは初めてのこと。どんなタイミングがヨイのかわからないけど、今年のうちに全員で着てみたいものだ。

なお、アタクシは購入時期が誕生日近くということもあり、白(L)と青(M)の2枚買わせてもらった。自分で支払ってはいるのだが、誕生日プレゼント代わりにしたのである。


YouTubeライブは「苗場マジック」の宝庫だった【フジロックGO #0239】


もともとの2020年フジロックの会期に合わせて行われれた「FUJI ROCK FESTIVAL’20 LIVE ON YOUTUBE」。放映時間の合計は約12時間、いやあとってもよかった。生ではなく映像であるが、初めてライブを体験するアーティストも少なからずいて、苗場に行っているときのように、新しい発見も数多くあった。

YouTubeの体験とは言え、結構ちゃんとフジロスが起きたので、アタクシが取った行動は、これまで知らなかった初体験アーティストの音源チェックだ。今や、スマートフォンがあったらApple Musicなどで、パパッと検索できるので、スピーディーだし、コストもほとんどかかからない。有難い世の中である。

そんなわけで、これまで知らなかったけど、ライブパフォーマンスが凄かった、印象に残ったアーティストのアルバムをいくつかダウンロードした。そして、あの感動をもう一度と願いながら、早速音源を再生する。がしかし、かなりの確率で、苗場の感動は再現されず、「あれ、こんなんだったけ」と思うのである。

こんな体験を何度かしていると、気づかされるのは、やはり音楽のライブはコミュニケーションだということ。歌ったり演奏したりする人だけじゃなく、それを聴く人たちが欠かせないのだ。パフォーマンスするアーティスト(たち)も、目の前に聴衆がいるからこそ、テンション高く歌えて、素晴らしい演奏ができるのだと思う。

特にフジロッカーの面々は、とてもノリがよいし、音楽が本当に好きな人ばかりだから、聴衆としてもレベルが高いのではないだろうか。そんな聴き手の力もあってか、アーティストもグッと熱が入って、とってもヨイ、極上のライブをしてくれるのだと思う。アタクシは勝手に、これを「苗場マジック」と名付けている。そういう意味では、「FUJI ROCK FESTIVAL’20 LIVE ON YOUTUBE」は苗場マジックの宝庫だったのかもしれない。


やっとフジロックグッズ第一弾が届いた【フジロックGO #0238】


苗場で販売予定だったグッズの特別受注販売【フジロックGO #0172】にも少し書いたが、フジロックグッズの受注販売第一弾で、アタクシ家はサッカーTシャツを家族全員分購入していた。その第一弾の注文品が、2020年8月21日に無事自宅に届いた。ヤッター。注文したのは、6月23日。やっと届いたか、というのが正直な感想である。

子どもたちもTシャツの到着を喜んで、週末の外出時にすぐに着てくれた。ポリエステル100%のサラサラ素材だから、汗をかく夏にはうってつけである。アタクシも、テニスの際に着てみたのだが、汗だくになってもきれいに汗を吸ってくれて、着心地がよかった。

とは言え、運悪く事故も起きている。Tシャツの洗濯時に、マジックテープも一緒に入っていたせいか、硬いギザギザがTシャツの生地をひっかいて、あちこちほつれたり、ツレてしまったのだ。いきなりビンテージ。しかも、アタクシのTシャツだけ。

家族全員が被害に合わなかったのは、不幸中の幸いであるが、何で自分だけ…とも思ってしまった。受注販売第二弾の注文でもギリギリ間に合ったのだが、フジロックフェスティバル公式ショップ「GAN-BAN/岩盤」に行ったら、在庫があったので、改めて新品を購入した。やっぱり夏の暑いうちから着たいじゃないスカ。


「FUJI ROCK FESTIVAL’20 LIVE ON YOUTUBE」3日目感想文【フジロックGO #0237】


「FUJI ROCK FESTIVAL’20 LIVE ON YOUTUBE」の3日目が終わった。3日間の合計で12時間くらいのライブ映像だったと思うが、観終わってしまうと、アッという間にも感じる。

日曜日の夕方は、アタクシがテニススクールに通っていることもあって、開始時間は外出していた。なので、スマートフォンで閲覧していたものの、最初の方はバタバタして、あまりちゃんと観られなかった(入浴は防水対策をしながらスマホを風呂場に持ち込んだ)。

それでも後半は、自宅のテレビにパソコンをつなげて、リビングでお酒を飲みながらゆっくり鑑賞できた。子どもたちは、父親がフジロックを観たがると覚悟していて、テレビを見るのは早々に諦めていたようだ。

ただ、YouTubeの閲覧者が16万人くらいいたみたいで、途中からずっと画像がガビガビになってしまった。音はそんなに悪くなかったのだが、ライブ配信なので、改めてもう一度ができないから、ちょっと残念。

そうしたやや悪い環境の中ではあったが、印象に残ったのはサンボマスター。無観客のスタジオでライブ演奏してくれたようで、途中レポート的なMCも入れつつ、熱い演奏をしてくれた。アタクシは、最近の明るい感じの曲より、デビューし始めのころの、切ない曲が好みである。

レッド・ホット・チリ・ペッパーズ(Red Hot Chili Peppers)も、このおうちフジロックの大トリらしく、圧巻だった。いつのライブかは、よく確認しなかったけど、ギタリストはジョン・フルシアンテで、レッチリのギターはやはりジョンじゃなきゃと思わされた(たまたま調べたら、2019年12月にレッチリのギタリストに復帰したことを知った。新作が楽しみだ)。

あくまでYouTube上のライブ映像で、苗場で音楽を聴けたわけではないけど、フジロックの映像、音にたくさん触れた3日間だったので、普通に“フジロス”に陥っている。以前も書いたけど、この映像は繰り返し体験できるようコンテンツ化してほしい。


「FUJI ROCK FESTIVAL’20 LIVE ON YOUTUBE」2日目感想文【フジロックGO #0236】


「FUJI ROCK FESTIVAL’20 LIVE ON YOUTUBE」の2日目も終わった。

休日の18時からの開始だったので、子どもたちは夕食を食べながらテレビを独占することもあり、スマートフォンで見始めた。テレビでは名探偵コナンが流れていたが、アタクシだけスマホでおうちフジロックなのだ。

ただ、食事が終わると子どもたちは、iPadでYouTubeを見始めたので、それ以降はテレビの大画面でライブ映像を楽しめた(途中、映像がぼやけることが何度かあったけど)。

どのアーティストもパフォーマンスも、よかった。毎年参加しているから感じることなのかもしれないけど、画面越しに苗場の雰囲気があふれていて、何ともジンワリ、ワクワクしてしまう。実際にアタクシ自身が目にしたライブ、場面もたくさんあったし。

特にヨイなと思ったのが、椎名林檎さんだ。衣装もキメキメで、聴衆に魅せることを意識しているせいもあるだろうけど、彼女のギターソロのシーンでは、一緒に観ていた妻と同時に、「かっこいい~」と自然に声が漏れたほど。日本を代表するパフォーマーだなとも感じた。

そして、井上陽水さんも凄かった。曲は一曲のみ「傘がない」で、元々歌詞がとてもヨイ曲ではあるが、圧倒的な説得力を持ったアクトで、画面に吸い寄せられてしまった。うまく言語化できないが、彼の歌は唯一無二だと思うのある。


「FUJI ROCK FESTIVAL’20 LIVE ON YOUTUBE」1日目感想文【フジロックGO #0235】


通称(?)おうちフジロック、「FUJI ROCK FESTIVAL’20 LIVE ON YOUTUBE」の1日目が終わった。アタクシは途中移動しながら観ていたこともあり、多少映像が途切れたり、注視できていないタイミングもあったけど、一応最初から最後まで観たはずだ。初日は平日ということもあり、放映時間は3時間くらいだったみたい。

基本的には、ここ数年のライブ映像が多かったけど、例えば
THA BLUE HERB(ザ・ブルーハーブ)なんかは、2000年のライブパフォーマンスだったので、動画の画質だけ見ると昭和の映像に見えなくもなかった。

アタクシが最も楽しみにしていたのは、これまた2000年のグリーンステージで1日目と2日目のトリを飾ったTHEE MICHELLE GUN ELEPHANT(ミッシェル・ガン・エレファント)とBLANKEY JET CITY(ブランキー・ジェット・シティ)だ。

20年前の映像なので当たり前だけど、ボーカルのチバはとっても若いし、ミッシェル・ガン・エレファントの音も懐かしく、昔の友人に再会したような気分。当時のアタクシが抱いていた心持ちを、フッと思い出させてくれたように感じる。

そして、圧巻だったのがブランキー・ジェット・シティの「絶望という名の地下鉄」。おうちフジロック1日目のトリにふさわしい、タイトで緊張感のある音を鳴らしていた。アタクシも当時、現地で観ているはずだけど、改めてドすごいモノを観た、聴いたと思った。彼らは解散直前で、これが最後というタイミングもあってか、テンションが圧倒的なのである。ああ、繰り返し観たい。