フジロックの開催延期で思ったこと【フジロックGO #0158】


「FUJI ROCK FESTIVAL’20 開催延期のお知らせ」【フジロックGO #0157】に書いた通り、2020年6月5日付でフジロックの開催延期が発表された。当初は、事実確認に終始していたし、平日ということもあって、普通に仕事もしていたので、あんまり感想的なことは出てこなかった。ただ、まだほとんど時間は経っていないが、現時点で考えたことを、改めて少し記載したいと思う。

この状況で一番強く感じているのは、延期を決定してくれてよかったなということ。何とか無理やり開催にこぎつけても、参加者はモヤモヤしていたと思うからだ。

そして、開催者であるスマッシュの意思表示が長引くほど、状況によっては開催されるのかもしれないなど、チケットを購入している立場から、気持ちの部分ではかなり振り回されてしまっていた。そこが決着したのは、精神的にはかなり大きい。「もう来年の楽しみだ」と明確になったことで、はっきりと前を向けたと感じている。

ちなみに、子どもたちに「今年はフジロックないよ」と伝えたところ、「うそ、ラーメン食べられないじゃん」と二人から言われた。どちらも、フジロック=ところ天国のにぼしラーメンを食べること、というのは変わらないようである。


「FUJI ROCK FESTIVAL’20 開催延期のお知らせ」【フジロックGO #0157】


朝、News Picksのプッシュ通知で、朝日新聞の「フジロック、初の完全中止に 海外からの招待困難で決断」という記事に気づく。「とうとう来たかー」と思ったが、フジロックの公式サイトを見に行くと、特に更新情報はない状態だった。「もしかしたら誤報の可能性があるのかな」などと、少しだけ疑いながら、会社に向かった。

出社してしばらくして、昼過ぎにもう一度ネットを確認したら、公式サイトでも「FUJI ROCK FESTIVAL’20 開催延期のお知らせ」と、「来年の8月へ延期する事にいたしました」と開催延期の報告である。「中止」ではなく、「延期」という表現にフジロックらしさを感じる。

チケットは払い戻されるようだが、「来年のフジロックでも有効となりますので、保有したまま来年ご利用いただくことも可能です」とのこと。チケット代、そこそこな値段になるから、経済合理性を考えると払い戻ししたいところだけど、フジロックを支援する意味も込めて、2021年まで持ち続けようと思う。

最後に、スマッシュ日高大将のテキストを引用して終わる。フジロッカーにしたら、今回は残念な決定なんだけど、何とも元気な気分にされるから不思議だ。

はじめに、新型コロナウイルス感染症で亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げるとともに、闘病されている方々に心よりお見舞い申し上げます。また、医療従事者をはじめ、最前線で対策に携わっておられる方々に敬意を表します。

今まで、地球上では中世期以降あらゆる疫病や感染病が発生してきましたが、人類は乗り越えてきた歴史があります。この経験を踏まえて、今回の難局を、必ず乗り越えられると信じています。

ここからは、今年のフジロックを楽しみにしていた皆さんへのメッセージです。

本当にゴメン、今年のフジロックは開催しないことを決めました。出演してくれるバンドやスタッフ、関係者の皆様、なにより苗場まで来てくれるあなたたち、お客さんの健康と安全面を考えると、主催者として今年の開催を進めることはできないと決心しました。

数ヶ月の延期も考えたけど、苗場は9月になれば朝晩はストーブをつけるほどの寒さになり、11月には初雪が舞い始め、明けて4月までは雪が残っている。スキー場だから、当たり前だ。東京オリンピックを真似たわけじゃないけど、来年の8月に延期します。2021年8月20,21,22日になります。
まだ14ヶ月も先の話だ。悔しいけど、楽しく待っていてもらいたい。

早くからチケットを買ってくれた人達、本当に有難う。君たちによってフジロックが支えられていることを本当に感謝します。
来年は今年の分も含めた2年分のエネルギーで、苗場で、楽しもう。約束するよ。そして、今年のチケットをキープしてくれた人達に、記念になるような面白いプレゼントも考えています。

こんな時だからこそ、フジロックでみんなと少しでも勇気と元気を分かち合えたらいいなと思っていたんだけど、本当に残念だ。ゴメン。
皆さん、くれぐれも体に気をつけてください。

幻のフジロック’20

スマッシュ 代表 日高 正博


「FUJI ROCK FESTIVAL ’18 完全版」1日目感想文(2)【フジロックGO #0156】


今宵も、「FUJI ROCK FESTIVAL ’18 完全版」1日目の観覧である。結構長めに観たのであるが、ちょっとAmazonの買い物でトラブルが起こったりして、急ぎのモノだったこともあり、パソコン上でサポートの人とのやり取りに気が取られてしまった。

さて本日の登場アーティストは、PARQUET COURTS、Ovall、LET’S EAT GRANDMA、GOMA & The Jungle Rhythm Section、など。

PARQUET COURTSは、英語の発音からイギリスのバンドではないかと思ったが、「現行USガレージ・パンクの旗手」だとのこと。予想が大外れでやや恥ずかしいが、ちょっとNIRVANA(ニルヴァーナ)っぽい曲もあり、アタクシ的には何だか懐かしさが先行する印象だろうか。

Ovallは、何か観たことあるーと思ったのだが、「関ジャム」に出ている面々のバンド。ボーカルは歌い上げる感じではないものの、ハイセンスな一曲を聴かせてくれた。LET’S EAT GRANDMAは、女性2人組。フジロックのタイムテーブルアプリでは、「10代の美少女エクスペリメンタル・ポップ・デュオ」と紹介されている。美少女かどうかまでは確認漏れだ。

GOMA & The Jungle Rhythm Sectionは、ディジュリドゥというアボリジニの金管楽器が特徴のグルーヴ・バンドである。バンドも楽器も、アタクシ初体験であるが、迫力のあるサウンドで自然と身体が動いてしまう感じだった。


「FUJI ROCK FESTIVAL ’18 完全版」1日目感想文(1)【フジロックGO #0155】


「コロナによる在宅ワークで、時間にゆとりがあるから」とかではないが、夜な夜な時間を見つけては「FUJI ROCK FESTIVAL ’18 完全版」を観ようかと思っている。というわけで、早速1日目を見始めた。

改めて最初からなので、今回はMONGOL800、 neco眠る、go!go!vanillas、jizue、ミツメ、GLIM SPANKYなど。MONGOL800は直近で、3~4回目になっているので、もはや懐かしい感じになった。苗場で生でも見ていないのだが。

neco眠るは、ここで初めて聴いたのだが、もう結成して15年以上経つのだそう。1曲のみだったけど、ノリノリで踊れる感じがパーティーに迷い込んだような気分にさせられる。

jizueも知らないバンドだったけど、10年以上活動しているようだ。緊張感のあるハイテンションな演奏が心地よかった。ミツメは、見た目が学生バンドである。ただ、「東京インディー三銃士」の1つらしい。Wikipediaに書かれた「ペイヴメントに影響を受ける」というのに納得する。

そして、本日アタクシの大トリはGLIM SPANKY。これも2~3度目の映像だし、彼女たちの音源はそこそこ聴き込んでいるので、何だか再会しているような気持ちになる。ヘビーでグラマラスなギターに、松尾レミさんの迫力のある歌声が聴けて、一人夜中のリビングで満足するのだった。


浅貝川に架かるみどり橋、無事着工【フジロックGO #0154】


微力ながらみどり橋のクラウドファウンディングに支援【フジロックGO #0152】に書いた通り、先日、浅貝川に架かるみどり橋に、少額だけど支援させてもらった。

かなり乗り遅れ気味で、既に目標金額も達成していたのだが、支援申し込みの翌日には着工の報告があった。単純に遅刻したお陰でしかないが、やはり着工の報は盛り上がる。

2020年の開催が危ぶまれている状態なので、仮にみどり橋が完成しても、今年のフジロックで見られるかどうかはわからないけど、その時は家族だけで見に行けばヨイかと思っている。


「withコロナ」時代のライブの難しさ【フジロックGO #0153】


大阪府のライブハウスが営業を再開したという記事を読んだ。「ライブハウス、客は着席 叫べないけど…心はノリノリ」という朝日新聞の記事である。ライブハウスの大きさはわからないけど、間隔を開けるため、収容人数を1/7に制限しているようだ。

同店でクラスターは発生していないが、感染防止対策を徹底し、定員350人のところ、入場を49人に制限。フェースシールドをしたスタッフに誘導された客たちは、約1メートル間隔で置かれた椅子に着席して演奏を聴いた。客席とステージの間も2メートル以上空けられ、透明なシートで遮られた。

映画館再開のニュースも見たが、映画館の場合は1席ずつ開けるので、最大で従来と比べ50%しか収容できず、満席続きでも赤字経営になるという。だから、ライブハウスも収益を求めてというよりは、この時期に感染症対策を徹底して、ライブをやること自体に意義が見い出しているのだと思う。

音楽好き、フジロッカーとしては、もちろんライブハウスの再会は歓迎すべきだが、一方で「withコロナ」時代にある現在、ライブの難しさを、見せつけられているようにも感じてしまった。


微力ながらみどり橋のクラウドファウンディングに支援【フジロックGO #0152】


遅ればせながら、もう目標達成した状況ではあるが、「フジロックの森をつなぐボードウォークに新しい橋を架けたい」に支援させてもらった。

リターンとしてコラボTシャツなんかも、アタクシ的には気になったのだが、気持ち的に個人というよりも家族全員で支援したかったこともあり、「みどり橋竣工記念木版に『お名前』が入ります」というものにした。

それほど、規定は厳しくないのかもしれないが、全角10文字以下ということで、家族全員の名前を記載してもらうようお願いしている。家族4人だし、娘もいるので、名字は省いて、4名の名前を連ねてもらうようにした。どんな感じになるのか今から気になっているし、楽しみでもある。

ちなみに、クラウドファウンディングの期限はまだ残っているが、既に重機は苗場に到着しているようである。出来上がりをアタクシたちの目で見るのは、少し先になりそうではあるが、家族全員で苗場に行って、ちゃんと確認したいと思っている。


フジロック・オフィシャルショップ「GAN-BAN/岩盤」は6月1日から営業再開みたい【フジロックGO #0151】


以前、GAN-BANが20周年を迎えていた【フジロックGO #0102】という投稿もしているが、東京においても緊急事態宣言が解除されたので、フジロック・オフィシャルショップ「GAN-BAN/岩盤」の営業状況を調べてみた。

結論から言うと、2020年6月1日から渋谷パルコが営業再開するに当たって、「GAN-BAN/岩盤」の店舗も営業するようである。「ようである」と書いているのも、「GAN-BAN/岩盤」の公式サイトには、店舗営業の情報は書かれていないからだ。そして、渋谷パルコのお知らせの中にある休業店舗に「GAN-BAN/岩盤」の名前がないので、営業するのだろうと判断している。

もちろん、オンラインショップ上でも商品は見られるし、気に入れば購入もできるから、ショッピングという点では、わざわざ店舗に行かなくてもヨイのではあるが、Tシャツの素材感やサイズは現物を見たいので、6月になったら実際に足を運んでみたい。

渋谷パルコ自体、緊急事態宣言が出ているため、4月8日(水)から当面の間、お休みしているので行けないが、ゴールデン・ウィーク過ぎたらちょと足を運んでみたい。渋谷と言えば、タワーレコードにもあまり行ってなかった。GAN-BANからタワレコへのはしごがヨイだろう。

それにしても、先の投稿した当時は、ゴールデン・ウィークが開けたら行けるつもりになっていたようだ。アタクシ、コロナウイルスに対して、相当のんきに構えていたみたいである。


きのこ帝国とか、シシド・カフカのドラムとか【フジロックGO #0150】


この「フジロックGO」という、書いているアタクシ自身がよくわかっていない投稿を続けることで、改めて音楽を聴くことが楽しくなっている。ミュージック熱が高まっているのだ。

2020年の3日目に出演予定の「羊文学」が気に入って、繰り返し聴いていたら、友人から「きのこ帝国」が似ているよと言われて、Apple Musicで配信されているものは全部ダウンロードして、古いアルバムから順番に聴いている。

「翳りのあるシューゲイザーサウンド」などと評されているが、アタクシは暗めの歌詞がとても好みだ。サウンドだけだと、やっぱり羊文学の方が跳ねるような感じがあって、聴き馴染みやすいだろうか。

それからフジロックとは全く関係ないけれど、たまたま自宅のブルーレイに録画されていた「TOKYO SESSION -Rockin’ Gambler-」を夜中に観たら、テーマは「ザ・ローリング・ストーンズ」だった。

その日の出演者たちが、ストーンズの曲をセッションする中で、シシド・カフカのドラムにビビっときた。アーティストとしては、自分で歌も歌っているが、ドラムだけでここまで雄弁に語れるなんてと目を見張ったのだ。

ちなみに、「Satisfactions」と名付けた一夜限りのメンバーは次のような感じ。土屋アンナ(Vo)、Char(Eg)、鮎川誠(Eg)、井上富雄(Eb)、シシド・カフカ(Dr)、堀江博久(Key)。Charさんとか、鮎川誠さんが上手なのは知っていたけど、シシドさんの演奏はちゃんと観たこと、聴いたことがなかったので、新発見だったのである。

シシド・カフカのApple Musicはこちら。


開催されるにしても、きっと感染リスクは残る【フジロックGO #0149】


開催か中止の決定は6月に持ち越しのよう【フジロックGO #0148】にも書いた通り、2020年のフジロックが開催されるかどうかの決定は、今しばらく待たなければならないようだ。その一方で、北九州市や北海道のコロナウイルス感染者がにわかに増えており、感染拡大の第2波、第3波が来るのは、かなり可能性が高いと思われる。

それゆえ、例えば、これから1カ月くらいずっとコロナウイルスの感染がある程度に抑え込まれたとしても、安全になったとは言いづらいのではないだろうか。特効薬やワクチンが開発されなければ、3日間でのべ10万人超の人が全国、世界各地から集まるイベントは、どのような状況にせよリスクから逃れられないように感じる。とそんなことを、夜の暗がりを走りながら考えた。

今年のフジロックに、これまで通り家族全員で参加するのにどうしたらヨイのだろうと検討し始めたのだけど、そもそも感染リスクのある場所に、子どもたちを連れて行くのはダメだったと思い至った。仮に開催されるにしても、子どもたちをリスクにさらすわけにはいかないのだ。