落日飛車といい、大象體操といい【フジロックGO #0128】


FUJI ROCK FESTIVAL ‘20のプレイリスト登場【フジロックGO #0105】に書いたが、フジロック2020の1日目から3日目までのプレイリストがあって、気が向くと繰り返し聴いている。初めて聴いたとき、アタクシ的にDAY1とDAY2はあんまり盛り上がらなかったこともあって、意図的にどちらかを聴くことが多い。

そして、DAY1を聴いていたら、「おっ、これは」と気になるアーティストが出てきた。

それは、大象體操(Elephant Gym)である。大象體操は台湾・高雄出身の3人組バンド。基本はインストゥルメンタルで、ギターとベース、ドラムが縦横無尽に駆け抜ける感じだ。何曲か聴いていると、JTのCMが自然と頭に浮かんでくるから、大象體操を知らない人はtoe(トー)をイメージしてもらうと、分かりやすいかもしれない。

ただ、このバンドの一番の特徴は張凱婷(Tif Chang)という女性ベーシストだろうか。プレイリストに収録されている「FINGER」はベース音で始まるのだが、軽やかに、しなやかに鳴らされるベースがひどく心地ヨイからだ。下の動画では、彼女のテクニカルな演奏姿も見られるので、よければ聴いてみてほしい。


ロックフェスティバルを形づくるもの【フジロックGO #0127】


先日、ジョギングして、イトーヨーカドーで買い物してからの帰り道、LINEに「おうちフェス2020」のお知らせが届いた。せっかくなのでアクセスしてみると、スマートフォンの上部画面にはアーティストのビデオが流れ、その下の4/5くらいがコメント欄になっている。結構コメントする人が多く、スッスッと流れていく感じだ。

すぐに自宅に着いてしまって、そこでアタクシのおうちフェスは終了。少し気になった曲もあったが、スマートフォンの一部の動画を見続けるのは正直苦痛だったし、たまたま読んだコメントも何だか意味すらよくわからなかったからだ。外出自粛が叫ばれる中、おうちフェスという企画自体には賛同するものの、何だか音楽自体を楽しめなかったというのが率直な感想である。

改めてフジロックなどのロックフェスティバルについて考えてみると、体験自体が最大の魅力なのだと思う。単独公演と違って、たくさんのアーティストの曲が聴けることがフェスの醍醐味なのであれば、色々と音源を用意して配信すればフェスティバルになるだろう。様々なコンテンツをブロードキャストするだけでは、受け手に体験は生まれないのではないか。


「2020年フジロックのヘッドライナー予想」を勝手に検証する【フジロックGO #0126】


そういえば、「2020年フジロックのヘッドライナー予想」を勝手に伝聞する【フジロックGO #0024】というエントリーを以前書いていたので、改めてこの予測がどれくらい当たったのだろうと、今さらながら確認してみた。

実際に予想の書かれたページを見に行って、そうそう、予想の一番目はPearl Jam(パール・ジャム)だったなと思い出したりしつつ、結構外れてるなとスクロールしていたら、The Strokes(ストロークス)とTame Impala(テーム・インパラ)と、初日と2日目はバッチリ当たっていた。3日目の忌野清志郎 Rock’n’Roll FOREVERと電気グルーヴは、かなり主催者側の意向が含まれ、企画的な要素も大きいので、ほぼ予測不可能な点を考えると、すべて当てたと言えなくもない。お見事だと思う。

ちなみに、関連記事に【FUJI ROCK FESTIVAL ’19】音楽ライター、大学教授、フェスで見かけるあの人たちが、2019年フジロックのヘッドライナーを勝手に予想!という記事があったので、こちらも確認してみたところ、The Chemical Brothers(ケミカル・ブラザーズ)とThe Cure(ザ・キュアー)を当てていた。あれ、業界の人からすると、そんなに予想は難しくないものなのだろうか。


羊文学を聴いて、スーパーカーのOTOGI NATIONとか思い出している【フジロックGO #0125】


『羊をめぐる冒険』ではなく、羊文学にハマる【フジロックGO #0121】と投稿して以来、最近は羊文学ばかり聴いている。コロナの影響で自宅にいる時間が長いこともあるだろうが、アレコレとネットで調べては、繰り返し音源を聴いている。こんなウキウキした感じは、本当に久々である。フジロック、ありがとう。

アタクシ的には、アーティストのフォローは基本CD購入が前提ということもあり、あんまり検索とかしないのだが、羊文学に関しては検索結果から下のYouTubeにたどり着いた。完全ににわかファンでもあるものの、この辺りは見てもらったらヨイと思う。音だけ聴いても十分に格好ヨイと思うのだが、力みのない演奏シーンをみると何ともグッときてしまうのだ。

元々、アタクシが彼女たちに注目したきっかけは、VoとGtの塩塚モエカの声だった。でも今になってみると、気になるとというか、心にひっかかるのは、声というよりも、たゆたうギターに絡みつくように鳴らされるバンドサウンドではないか。ドライブ感というと大げさだが、着実にズンズンと進む感じといえばよいだろうか。その揺れ動く感じが、とっても心地よく、気がつけばプレイボタンを何度も押してしまう。

ちなみに、羊文学を聴いていると、スーパーカーのOTOGI NATIONとか自然と思い起こしている。他の人はどうなのだろうか。


フジロックの背景画像が共有される【フジロックGO #0124】


#stayhome ということで、fujirockers.orgのTwitterアカウントから、オンライン飲みやWeb会議で使えるフジロックの背景画像が共有された。我が家のWeb会議の背景はごちゃごちゃとウルサイので、どのくらいこの画像が使えるのかよくわからないが、パソコンのデスクトップ画像にするだけで、気持ちがヨイ。これまでは、カート・コバーンだったけど、しばらくは2019年の花火画像にしてみたいと思う。

相変わらず、公式サイトやTwitterなどの公式アカウントから、コロナがらみの具体的案発言はないようだが、#KeepDistanceや#StayHomeというハッシュタグが出てくるだけで、ちゃんと意識していることは理解できる。焦らず、自宅待機しながら今年のフジロックの行く末を見守りたい。


「#おうちフェス」は何なのか【フジロックGO #0123】


気がづいたら、フジロックの公式Twitterアカウントのアイコンが、お家形になっていた。アイコンの変更をアピールしないのがフジロック流なのだろうか。

そして本題は、おうちフェス。「フジロックからはDisclosure、Mura Masaが5/6(水)参加予定です♪」とのコメントだったので、言われるがままリンクをクリックすると、QRコードのみが出現する。一瞬躊躇するも、iPhoneを画面にかざしてアクセスすると、LINE上でUniversal Music Japanとお友達になった。それだけ。その先の行動は特に何も示されず、ユーザーとしてはキョトンとするしかない感じだ。

最近、こういうリンク先やプロモーションが多い気がする。検索やアクセスを求められるのだが、その先に動きづらかったり、打ち止めだったり、リンク後の導線もきちんと整備してもらえると助かる。企画だけでなく、UX(ユーザーエクスペリエンス)をちゃんと考えてほしい…。


ハイネケンの樽生ビールで、自宅でも苗場気分を味わえる?【フジロックGO #0122】


Facebookで友人が投稿していたのを見ただけだが、「ハイネケン ドラフトケグ 5L」という自分でハイネケンの樽生ビールを注げる商品があるようだ。オランダ直輸入で、5リットル入りで値段は6468円だという。

電源や別機材が不要で、樽ごと冷蔵庫で冷やして、そのまま自宅やアウトドアで手軽にハイネケンの生ビールが楽しめるようだ。横向きに冷やしても大丈夫だったり、5リットルと大容量だったり、サブスクリプションモデルのビールサーバーを利用しているアタクシから見ると、結構メリットが多く、ヨイ商品に思える。

また、「苗場でビールといえばハイネケン【フジロックGO #0118】」というエントリーでも書いた通り、フジロックのビールといえばハイネケンなので、これを飲むだけで、苗場気分に浸れるかもしれない。冷蔵庫のスペースさえ確保できたら、一度試してみたいと思う。ちなみに、飲み終わった樽の廃棄方法は不燃物としてゴミに出せばヨイようだ。


『羊をめぐる冒険』ではなく、羊文学にハマる【フジロックGO #0121】


プレイリスト「FUJI ROCK FESTIVAL ‘20-DAY3」を聴いて【フジロックGO #0115】で書いたが、フジロック2020の3日目に登場するアーティストが、アレコレ気になった。その中でも、アタクシが一番ピンと来たのが羊文学だ。

DAY3のプレイリストで聴いた曲は「人間だった」。一番最初に聴いたとき、ボーカルの声から水曜日のカンパネラのコムアイなんかを思い起こしたのだが、2度、3度と聴くと、ちょっとその第一印象は違っていたかもしれないと思うようになった。

公式サイトのプロフィールを見てみると、下記のような紹介文である(一部省略しているけど)。

VoとGtの塩塚モエカ、Baのゆりか、Drのフクダヒロアからなる、柔らかくも鋭い感性で心に寄り添い突き刺さる歌を繊細で重厚なサウンドにのせ、美しさを纏った音楽を奏でる3人組。2012年結成。2016年7月、FUJI ROCK FESTIVAL”ROOKIE A GO-GO”に出演。10月、カナダツアー(モントリオール、トロント、バンクーバー)「Next Music From Tokyo vol.9」に参加。2017年に現在の編成となり、現在までに、EP4枚、フルアルバム1枚、配信シングル1曲、そして昨年12月にクリスマスシングル「1999 / 人間だった」をリリース。生産限定盤ながら全国的なヒットを記録。

2016年に”ROOKIE A GO-GO”に出てから、そんなに間を置かずにフジロックに出演することになったと思う。タイムスケジュールはまだ発表されていないから、どのステージかはわからないけど、曲の感じやギターが印象的だし、レッドマーキーだろうか。アタクシは、完全に好きになったので、ホワイトステージでもヨイと思うが。

ちなみに、ヒットを記録したという「1999」のYouTube動画はコチラ。


苗場とコロナウイルスの行方【フジロックGO #0120】


2020年のフジロックは、コロナ禍の影響で中止になるかもと、いまだに心配が絶えない。そんな状況で、「緊急事態宣言、延長へ 全都道府県一律も―政府、5月5日までに最終判断」といった記事を見ると、さらに不安が募ってしまう。

ただ、アタクシたちが暮らす地域の教育委員会からは、次のような連絡をもらった。

【一斉休校延長】令和2年5月7日(木)から令和2年5月17日(日)まで
【夏季休業】
・一斉休校期間の延長に伴い、夏季休業期間を8月8日(土)~8月23日(日)16日間とします。

注目したいのは、緊急事態宣言の期限延長が1カ月と目されているのより短い10日間の延長であることと、夏季休業の日程が短縮され、日数も具体的に明示されたことであろうか。もちろん、再度この通達自体が変更されるかもしれないが、今のところ教育現場は、5月18日以降はある程度、普通の生活に戻そうとする意図が見て取れる。

これを見ると、予定通りフジロック2020は開催できるような気もしてくる。ただ一方で、夏休みが8月23日までということは、フジロック最終日の翌日から学校が始まっているのだ。これまでは、月曜日に自宅へ戻るスケジュールだったが、家族で参加するなら、そうした日程も見直す必要が出てきそうである。


「フジロック」で検索して絶望からリベットへ【フジロックGO #0119】


「フジロック」というワードで検索したら、当たり前だけどフジロックフェスティバルに関する検索結果ばかりが出てくる。フジロックの公式サイトだったり、フジロックのTwitteのアカウントだったり、Wikipediaだったり、ラインナップの発表を受けた記事だったり。

いわゆる検索上位で、ちょっと気になるのは、現代ビジネスの記事「僕がフジロックに絶望した理由…『夏フェス』を劣化させたのは誰か」だろうか。「フジロックに絶望」という強烈なキーワードがあるものの、実際に読んでみると、最終的には参加者一人ひとりの意識を問う内容になっていると思う。

そして、さらに検索結果の2ページ目、3ページ目まで確認していると、ちょっと変わり種が見つかった。タイトルは「特殊工具不要で簡単な 『リベット』 製造・販売 フジロック」。接合部材であるリベットを取り扱う有限会社フジロックという会社のホームページである。会社概要を見ると、設立1986年5月となっているので、フジロックフェスティバルが始まる前だから、意図して付けた名前ではないようだ。ドメインの綴りも「fujirokku.jp」だから、偶然の一致なのだろう。