レイ・ブラッドベリさんが、「クリエイティブになるには、三種の読書を1000日続けよ」と仰っていたということで、短い物語(短編小説)、詩・俳句・短歌・歌詞、論考と三種類のテキストを毎日読みます。そして、何を読んで何を感じたかを、備忘録的に記録しています。
【短編小説】四半世紀ノスタルジー/町屋良平 △
今回も読むのが苦痛だった。一読して分かりづらいという点だけでも、作品として微妙だと感じる。登場人物の描き方も、結構乱暴に思えた。なので、誰がどんな人かといったことも、ほとんど頭に入ってこず、そのまま話が進むので、理解できないという悪循環にしかならなかった。
【詩・俳句・短歌・歌詞】歌/谷川後太郎 ○
「だからぼく いつか死ぬときもきっと/歌っている/誰に聞こえなくても」と終わるのだが、タイトルにもなっている「歌」とは、文字通りソングのことなのだろうか。何かの比喩ではないのか。「いつも歌に満ちている」とも書かれているので、喜びの感情ではないかと思う。
【論考】三つの表現体/ロラン・バルト △
文楽について。何度か読んだが、今回もよく分からぬままだった。例えば、文楽は行為と身ぶりを分離すると書かれているが、行為とは何か、身ぶりとは何かについて、言及がない感じで、何とも煙に巻かれているような気分である。タイトルである三つの表現体も、何を指しているのか定かではなかった。