時間は過ぎるものではなく、人々のリレー【ブラッドベリ1000日チャレンジ#0148】


レイ・ブラッドベリさんが、「クリエイティブになるには、三種の読書を1000日続けよ」と仰っていたということで、短い物語(短編小説)、詩・俳句・短歌・歌詞、論考と三種類のテキストを毎日読みます。そして、何を読んで何を感じたかを、備忘録的に記録しています。

【短編小説】なにも持っていない右腕/藤野可織 ○
舞台はコロナ禍を想定しているから、そもそも他者の意識が交錯することもなく、主人公の自意識のみが描かれている。それは「現在」を上手くすくい上げているのかもしれないが、読書としては、物語の声を聞くという点からは、物足りないというのが正直な印象だ。また、ただ一人の認識のみが示されているため、単純に単調でもある。

【詩・俳句・短歌・歌詞】朝のリレー/谷川俊太郎 ◎
少し前、夕陽を眺めていて、この詩を思い出したことがあった。言葉や文章というよりは、コンセプトを想起したのだ。ということは、私は文字よりも、概念として記憶していたことになるのだろうか。いずれにせよ、時間を地球上の人々がつないでゆくという考え、俯瞰力は驚嘆に値する。

【論考】駅/ロラン・バルト △
今回も、わかりづらい文章だった。前半は日本の駅は街の中心としてあるのではなく、マーケットなどすべてが詰め込まれていると述べる。いわやる駅ビルのようなもので、買い物の場所でもあるのは、確かに日本独自の駅のあり方かもしれない。ただ、後半については、何度も読んで解読不能だった。