【4月5日】ホッブス:1588.4.5~1679.12.4
第一に、私は、全人類の一般的性向として、つぎからつぎへと力をもとめ、死においてのみ消滅する、永久の、やすむことのない意欲を挙げる。そして、このことの原因は、かならずしもつねに、人が、すでに取得したよりも強度のよろこびを希望するとか、ほどよい力に満足できないとかいうことではなくて、かれが現在もっている、よく生きるための力と手段を確保しうるためには、それ以上を獲得しなければならないからなのである。
『リヴァイアサン』(1)、水田洋訳、岩波文庫、1992年
【アタクシ的メモ】
人間の成長欲求というか、場合によっては、人間における資本主義的な意欲の際限のなさを表現しているのだろうか。