レイ・ブラッドベリさんが、「クリエイティブになるには、三種の読書を1000日続けよ」と仰っていたということで、短い物語(短編小説)、詩・俳句・短歌・歌詞、論考と三種類のテキストを毎日読みます。そして、何を読んで何を感じたかを、備忘録的に記録しています。
【短編小説】蒸籠を買った日/江國香織 △
今回も(?)不条理小説で、ちょっとうんざりしてしまった。理にかなっていない物語を読むのは、何かの魅力など、読む理由がないと成り立たないと思う。その点でいえば、ただただ不可思議な状況が続き、解釈できぬまま終わってしまった。主人公の私は、何に共鳴したのだろうか。
【詩・俳句・短歌・歌詞】朝を愛す/室生犀星 △
朝活をすすめる啓発本のような詩である。言葉便いが、やや古いこともあってか、文字がなかなか頭に入ってこなかった。読み終っても、余額のようなものもなく、何だかまくし立てられた気分になってしまう。タイトル通り朝を愛しているのなら、もっと別の表現があったのではないか。
【論考】アナロジー/外山滋比古 ○
『思考の整理学』を読んでいるわけだが、毎回、同じようなことを少しずつずらして言っているように感じてきた。もちろん、悪い意味ではない。今回は、似ている形式、構造から類推することを紹介している。単純と言えば、単純ではあるが、暗記に頼る知性の人にはできない方法ではある。