三人寄れば文殊の知恵【ブラッドベリ1000日チャレンジ#0129】


レイ・ブラッドベリさんが、「クリエイティブになるには、三種の読書を1000日続けよ」と仰っていたということで、短い物語(短編小説)、詩・俳句・短歌・歌詞、論考と三種類のテキストを毎日読みます。そして、何を読んで何を感じたかを、備忘録的に記録しています。

【短編小説】AHOYH/阿部和重 △
ウェブカメラやスマホのカメラから見えることがストーリーとして語られる。その後。無名の視聴者も登場人物になっていく(急に神の視点)。児童虐待も一瞬トピックに上がるものの、物語はポケモンGOのレアキャラ、アンノーンを捕まえられないんかという突っ込みで終わる。カメラの中の人とオンラインでしかつながらない傍観者との関係性を描きたかったのかもしれないいが、自分的には完全に不発だった。

【詩・俳句・短歌・歌詞】愛/谷川俊太郎 △
何度も読んだが、自分の中で意味を形成できなかった。そうした点では、評価できないでいる。ちょっとネットで調べてみると、「あい」という詩も谷川さんは書いているようだ。むしろ、この「愛」はパッと見つからない。自分の読解力や感性だけでは理解できないのだ。

【論考】談笑の間/外山滋比古 ○
一言と言えば、三人寄れば文殊の知恵という話。ただ重要なのは人数ではなく、どんな人と集まるのかということ。知的であることはもちろんだが、フラットな関係性は欠かせないだろう。一方で、今なら何でも検索エンジンや対話型AIに聞くのが主流だ。その手法を100%否定するつもりはないが、自身の知的創造性のレベルが上がらない要因だと思っている。