レイ・ブラッドベリさんが、「クリエイティブになるには、三種の読書を1000日続けよ」と仰っていたということで、短い物語(短編小説)、詩・俳句・短歌・歌詞、論考と三種類のテキストを毎日読みます。そして、何を読んで何を感じたかを、備忘録的に記録しています。
【短編小説】街の仕事/リディア・デイヴィス ○
現実の社会を切り取っただけだから、と言われたら、その通りなのかもしれないが、職業差別的な、あるいは差別的な記述が多いと感じられ、読んでいて気持ちのヨイものではなかった。著者は何を伝えたかったのだろう。スチールカメラを覗き、社会のその瞬間のスナップショットを撮ったということか。
【詩・俳句・短歌・歌詞】ぞうさん/まど・みちお ○
誰もが知る詩である。あまり謎はないと思ていたが、改めて読んでみると、なぜすきなのは「かあさん」なのか、よく分からなくなってきた。人間も子どもは、特に母親に愛情を感じがちだと言われるものの、かあさんしか出てこないことに、やや違和感がある。
【論考】わが闘争/池田晶子 ○
今でこそ、池田晶子さんは書店にコーナーが作られていることも多く、世間的にも認のられていると思うが、書き始めたころは、編集者を敵だと考えていたというのは、やや驚きである。とは言え、編集者や出版社も多種多様であり、認めてくれる人もいるのが現実。誰でもヨイわけではなく、改めて相手を選ぶことが大切だなぁと思った。