内面は外面を支配していない【ブラッドベリ1000日チャレンジ#0152】


レイ・ブラッドベリさんが、「クリエイティブになるには、三種の読書を1000日続けよ」と仰っていたということで、短い物語(短編小説)、詩・俳句・短歌・歌詞、論考と三種類のテキストを毎日読みます。そして、何を読んで何を感じたかを、備忘録的に記録しています。

【短編小説】魚の記憶/三浦しをん ◎
主人公や甥、甥の母親である主人公の妹などの人となりや考え方が、短編ではあるものの、結構丁寧に書かれていて、深く納得しながら読めた。また、老いについての捉え方は、自分は少し先のことではあるが、共感しながら受け止められたと思う。秀作だった。

【詩・俳句・短歌・歌詞】なくぞ/谷川後太郎 ○
泣く子と地頭には勝てぬという言葉もあるが、幼い子どもを育てていた時、本当に困ったのは泣かれること。泣かれたら、対処しなければならず、右往左往した。そうした記憶からも、子どもに「なくぞ」とすごまれたら、ビビってしまうし、「ないてうちゅうをぶっとばす」というのも、あながち嘘ではないと思う。

【論考】内部と外部/ロラン・バルト ○
三たび、文楽について。今回は少し分かったような気がする。筆者が指摘するのは、人形を操る人が、観客から見えていること。この人形遣いが神ではないこと。この構造は、西洋の形而上的因果関係とは異っており、内面にある「見えないもの=超越的な存在」によって、外面を支配をしていないことの証なのである。