『FESTIVAL CRISIS ~だから互いに変わる・変える~』【フジロックGO #0034】


今年のフジロックは「変わる」と、Webサイトで宣言しているし、このブログを書き始めたこともあり、日々フジロック情報をあれこれチェックしている。そこでやっぱり目につくのは、『FESTIVAL CRISIS ~だから互いに変わる・変える~』というコピー。フジロックは第1回から参加しているアタクシだが、ここ4年間は子どもたちも含め、家族全員で苗場に行っているためほとんどライブも見ておらず、正直そんなに危機感は感じていなかった。

■チケット購入前に~マナー向上・お互いに変わる~
https://www.fujirockfestival.com/news/news004

ただ、上の記事を見ると、最初から「注意事項やマナーを守れない方のご来場はお断り致します」と言い切っている。これは結構、大きなことではないだろうか。SNS上の反応を見ても、マナーの問題が気になっている人も多かったようで、フジロック主催者からのメッセージは割と好意的にとらえているように感じる。アタクシはそれほど嫌な思いはしたことはなかったのだが、ヘリノックスなど椅子に対する不満がたくさんあったようだ。まあ確かに放置された椅子とか見ると、これは何であるのだろう、本当に邪魔だなとは思っていたけども。


「みどり橋」のクラウドファンディング【フジロックGO #0033】


今回は、「フジロックの森をつなぐボードウォークに、一緒に新しい橋を架けよう」というフジロックのWebサイトの記事から。

フジロックの森プロジェクトでは、ボードウォークの一部として浅貝川に架かる「みどり橋」を、毎年、豪雨や豪雪の影響で架け直しています。

この「みどり橋」を、クラウドファンディングの仕組みを利用して建設資金を集め、この夏、より自然災害に強い橋に架け替える予定です。

ボードウォークの橋が「みどり橋」という名前だったというのも知らなかったけど、毎年架け直しているというのも知らなかった。昨年は、確か雨で増水したとき通れなくなったが、フジロックの期間中だけでも、確かに天候の影響を受けやすい印象がある。

ボードウォークはあると本当に便利で、通行止めになったりすると劇的に会場移動の快適さが損なわれる。だから、このクラウドファンディングについても、詳細まだ分からないものの、ぜひ参加しようと思っている。特別なリターンも魅力的だし。

上の記事より、もう少し詳しい情報が載っているのがコチラ↓↓↓。興味ある方は、下記もチェックしてほしい。

■フジロックの象徴「ボードウォーク」をつなぐ「みどり橋」を、自然災害に強い橋へ架け替えたい! クラウドファンドで3月6日(金)募集開始!! 
https://www.fujirockersforest.com/20200131/


組立式X型アウトドアチェア(ヘリノックス等)が持ち込み禁止に【フジロックGO #0032】


フジロックのWebサイトが更新されたので、NEWS/TOPICSなんかをちょっと読み始めている。ある意味刷新で全く新しいサイトになって、コンテンツもそんなにないので、読むところがいっぱいあるわけではない。

その中でも、やはり注目を浴びているのは、「会場内持ち込み禁止物」として「組立式X型アウトドアチェア(ヘリノックス等)」が挙げられていることではないだろうか。その記載は、下記の記事にある。

チケット購入前に
~マナー向上・お互いに変わる~
https://www.fujirockfestival.com/news/news004

アタクシもヘリノックスは、愛用とまでは言わないものの利用している。子どもたちと一緒にフジロックに参戦するようになってから、2つほど購入した。家族4人なので、2つ足りていないので、実は昨年追加で購入しようかちょっと迷っていた。2つしかないと、ほとんど大人は座ることができないので、場合によっては子ども用に少し小ぶりのヘリノックスを買おうかなどと考えたのだ。

ただ、子どもたちは椅子まで持ち歩けるわけではないので、大人が2つ以上持つのもなーと考えて、買うのを諦めてしまった。あくまで結果論ではあるが、ヘリノックは買わなくてよかったことになる。

今年の会場から、イスがなくなるとかなりライブの見やすさは向上するし、何より移動がしやすくなると思う、当日はこれまでとは別の風景が広がっているのだろう。


2020年のメッセージは「FESTIVAL CRISIS」なのか?【フジロックGO #0031】


フジロッカーが集まるFacebookグループにとある投稿があって、フジロックのWebサイトが更新されたことを知った。やっとキター。

◎FUJI ROCK FESTIVAL ’20
https://www.fujirockfestival.com/

例年だと、年明けには早期割引チケットを申し込む感じだったが、今年は「フジロック、変わります。」だけのティザー的なサイトだったので、ちょっとヤキモキしていた。スケジュールがわからないと、仕事の忙しさにかまけて、諸々の申し込みに乗り遅れてしまうのだ、アタクシは。

やっとサイトが更新されたとはいえ、まだ細かく読めていない。まずはチケット申し込み関連だけは、ちゃんとチェックしないと。というわけで、以下は早期割引チケットのスケジュールをコピペしとくのだった。

SMASH friends 会員優先予約(先着受付):2月7日(金)10:00~2月10日(月)18:00
インターネット受付(抽選制):2月10日(月)18:00~2月25日(火)23:00
店頭受付(先着順):2月29日(土)

早速、Googleカレンダーにも登録。SMASH friends 会員優先予約でがんばる。


天神山の記憶(12)【フジロックGO #0030】


「天神山の記憶(11)【フジロックGO #0039】」はこちら

1997年、初めてのフジロックに、アタクシは身をもって参加したわけだが、帰ってきたばかりの時は、天神山で何が起きていたのかよくわかっていなかった。ライブはほとんど楽しめなかったが、運よくテントに潜り込み、雨風からは逃れたので、一晩過ごすにはそれほど困らなかった。びしょ濡れのジーンズを履くはめになったものの、それはもう天気が回復してからで、気持ち悪さを我慢すれば、何とかやり過ごせたのだ。

フジロックから戻ってきて、しばらくしても、まだ何があったのか知らずにいた。インターネットはあったが、それほど天神山の情報に触れる機会がなかったと記憶している。しかし、その後、音楽雑誌などを読んで、やっとあの時、自分が見えないところで何が起きていたのか一端を知ることになった。

一日目の夜、着の身着のままできた方など、台風の中、寝る場所がない人があふれていたこと。会場周辺や途中にある民家の方々に、迷惑をかける人が少なからずいたこと。そうした事態に、主催者であるスマッシュも窮地に立たされていること、などだ。

そうした記事を読んで、こんなことが起きていたのかと心を痛めると同時に、ああこれだと、多分来年はもう行われないなと思った。手痛い失敗をしたフェスとして、たった一度のイベントになるのだろうと、一人の参加者として覚悟したのだ。


天神山の記憶(11)【フジロックGO #0029】


「天神山の記憶(10)【フジロックGO #0028】」はこちら

2日目の朝を迎えて、どんな形だったかは忘れたが、公演中止であることを知った。当時はスマートフォンもなかったので、場内放送が流れていたのかもしれない。ただ、2日目中止の知らせを聞いて、正直ホッとした。天候も回復していたし、もちろんライブは見たかったのだが、何というか初日の体験が凄すぎて、心のキャパシティーがオーバーしていたのだろうか。

おずおずとテントをたたみ、荷物をまとめ、帰り支度をしてから、メインステージ前に行ってみた。地面は泥だらけ、ぐちゃぐちゃの状態。何だか色々なものが落ちていた。人もまばらで、行くところ、どこもかしこも散らかっていて、打ち捨てられた廃墟に迷い込んだような気持になった。ゲートや駐車場の辺りも、昨日見たとは別のもの、場所のように感じた。

そこから、前日は待てど暮らせど乗れなかったシャトルバスに乗って、河口湖駅まで向い、電車に乗り換えて帰宅の途についた。当然ジーンズは濡れている状態だったので、仮に席が空いていても座らず、ずっと最後まで立ちっぱなしを通すしかなかった。


天神山の記憶(10)【フジロックGO #0028】


「天神山の記憶(9)【フジロックGO #0027】」はこちら

テントで一晩明かし目が覚めると、早速、寝床から抜け出した。するとそこには、昨日の夜からは考えられないような、穏やかな好天が広がっていた。台風一過といえばそれまでだが、かなりの落差に愕然とした。昨晩、苦労して登ったスキー場の斜面も、今は水に洗い流されて、青い芝が輝いている。空気も澄んでいて、本当に心地よい雰囲気だった。

天候に反して一つ懸念を挙げると、洗濯代わりになるからと出しっぱなしにしていたジーパンだろうか。雨の中、出したままになっていたのだから、手に取ってみても、もちろんビチョビチョで、これ以上水を吸わない状態だった。しかし、ズボンはこれしかなかったので、履くのを諦めたらパンツ一丁になるしかない。そんなこともあり、できるだけ手で絞って、ギャーと叫びながらジーンズを履いた。

こんなジーパンを履いた経験のある人ならわかるだろうが、とっても気持ちが悪い。至極、気持ちが悪い。どんなに天候が晴れて爽やかだったとしても、アタクシの下半身はずっとプールにでも入っているような感じがした。このジメジメ地獄の終わりは、遠い未来のように思えた。


天神山の記憶(9)【フジロックGO #0027】


「天神山の記憶(8)【フジロックGO #0026】」はこちら

レッド・ホット・チリ・ペッパーズの演奏が終わると、静かになった。もちろん、多くの聴衆が移動したりしていたのだと思うが、アタクシたちのテントは斜面のかなり上の方で、ステージからは距離があったからだ。ライブがなければ、もう何もすることはない。雨の中、出歩くわけにもいかず、アタクシたちは寝袋にくるまって寝るしかなかった。

しばらくして、ウトウトし始めたころだっただろうか、自分たちのテントを照らす明かりが近づいてきた。「誰だろう、こんな雨降りの中やってくるのは?」と思いつつ、明らかに自分たちのテントに用がある感じだったので、ジッパーを開けると、フジロックのスタッフのようで、「ここはテント張るところじゃないので、移動してください」と言われた。あまりに予想外な言葉に、「あ、はい」とだけ答えて、テントの中に戻った。そして、すぐにその光は遠ざかっていった。

「この雨の中、わざわざテントを移動させる?」「移動って、どこに?」――。疑問符ばかりが頭に浮かんだが、友人と少し話し合って、スタッフの発言はやり過ごすことにした。もし言われた通り、ここから移動したら、さらに持ち物がずぶ濡れになってしまうし、実際移動する体力も残っていなかった。

結局、スタッフの人たちも形式的な巡回だったのか、移動してくださいと言われたのは一度だけ。その後は誰も来ないまま夜は過ぎていった。後々、会場のある天神山は台風が直撃したと聞いたが、夜を通してそれほど強い風が吹いていたという記憶はない。たまたま場所に恵まれただけなのかもしれないが。


天神山の記憶(8)【フジロックGO #0026】


「天神山の記憶(7)【フジロックGO #0009】」はこちら

初日のトリは、レッド・ホット・チリ・ペッパーズだった。ザ・イエロー・モンキーで体力温存しておいて、それが終わったら、アタクシたちも戦線復帰で、テントを出てレッチリを見に行くつもりでいた。だが、実際にライブが始まっても体がいうことを聞かず、そのままテントにこもってしまっていた。

何度か外に出て、斜面の上からステージを眺めたりしたが、雨も強く降っているのに、カッパなしでステージ前に行く勇気もなく、仮にも雨風がしのげるテントの中に戻るしかなかった。せっかく会場まで来て、すぐそこでレッチリが演奏しているのに、テントにこもってライブの音だけ聞くのは、残念だったし、何だか筋違いな気持ちもあったが、だからと言って外に出るのは直感的にもう無理だろうと感じていた。

ややモンモンとした気分のままテントの中で過ごすうち、ライブは終わってしまった。壮絶なステージだったことは、その後ロッキンオンなどの記事で知ることになるが、テントの中で音だけ聞いていたアタクシにとっては、あまりちゃんとした記憶に残っていないのが、正直なところである。


フジロックとスマホ【フジロックGO #0025】


今現在、日々の暮らしにスマートフォンは欠かせない。その生活の延長線上か、フジロックでもスマホがとても重要なアイテムになっている。

アタクシ的な変化で言えば、ここ数年、一眼レフカメラなど専用のカメラを持ち込むのをやめてしまった。その場でフジロックのアレコレを投稿するようになったせいもあるが、スマートフォンの撮影で画質を含めて保存用にするのに満足してしまったことが大きい。

それに加えて、通信環境が担保されたことも少なくない。苗場に通い始めたころは、圏外はもちろんアンテナが立っていても、通信しづらくなることも多く、会社を休むときにも「連絡取れないかもしれません」などと言っていた。しかし、今はきっと通信料は莫大に増えているだろうが、割と普通に使えている。SNSへの投稿で不具合が出るのもまれになったのではないか。

もう一つは、アタクシが使っているiPhoneで防水仕様になったこと。フジロックと雨は、ある意味で切り離せないものではるが、スマホが雨にも対応してくれるのはとっても大きな変化というか、メリットになる。少し前までは、ジップロックに入ったスマホを見かけることも多く、たくさんのフジロッカーがスマホの防水に気を配っていたのである。