【短編小説】ある占い/星新一
オチが全く予想外で、とても面白かった。蛇が自分のシッポに噛みつくみたいな話だが、妙な爽快感があった感じ。占いが当たりすぎるのは、途中不自然な印象もあったが、ストーリー上欠かせない要件だったので、すぐに納得に変わった。今回読んでいる星新一さんの作品の中で、一番好きかもしれない。
【詩・俳句・短歌・歌詞】南の絵本/岸田衿子
「いそがなくたっていいんだよ」から始まる。今の自分にとっては、こんなダイレクトなメッセージがとてもがグサりと刺さった。「あるいてゆけばいい」という最後の一行も、読み手を後押ししてくれる言葉に感じる。コロナ禍で、焦りばかり感じていたので、一瞬かもしれないがとても救われた。
【論考】ことわざについて/森本哲郎
小学6年生の時、自由研究でことわざを検証したことがある。発表したら同級生にはなぜか笑われたけど、ことわざは本当に正しかった。だから、先人たちから継承されてきたことわざを信じている。筆者は、ことわざを芸術作品とも評していたが、最後に述べた哲学の方が近しいと思う。