【短編小説】キツツキ計画 /星新一
悪党たちの奇想天外な悪だくみは、運悪く失敗に終わる。ただ、そもそもそんな計画で、大もうけできるのかしらという感じ。キツツキを訓練できるとも、正直思えないので、空想的なストーリー展間だと思う。前半にあった「ツキ計画」とどんな違いがあるのだろうと期待していただけに、ちょっと残念。
【詩・俳句・短歌・歌詞】のちのおもひに/立原道造
「はじめてのものに」と対をなすようだ。どうしても、言葉がスッと入ってこないのである。何だか語かけられているというより、断り続けられているような感触がする。悲しさを歌っているのだろうと思うが、遠回りしているような、もったいつけているよすな表現に思える。
【論考】日本の社会について/森本哲郎
著者は、日本人、日本の社会は同調圧力が強く、画一を迫るという。私が子どもの頃は、盛んにそう言われていたし、自分を含め確かにそうした雰囲気が強かった。しかし、現在はそれほどでもないように感じる。画一的というより、結構てんでバラバラではないだろうか。