「汚れつちつた悲しみ」とは【ブラッドベリ1000日チャレンジ#0015】


【短編小説】悲しむべきこと/星新一
プレゼントで借金が膨らみ、強盗をするに至ったサンタクロースの話。エス氏の冷静沈着ぶりも目を見張ったが、オチの飛躍感や無我田引水の卑近さが、何だか心地よかった。タイトルの「悲しむべきこと」とは対極で、よくわからないが清々しさを感じる。

【詩・俳句・短歌・歌詞】汚れつちまつた悲しみに……/中原中也
この詩はもちろん知っている。「汚れつちまつた悲しみ」は、完全にパワーワードだと思う、ただ、「汚れちまった」ではなく、「汚れつちまつた」というのは、今回初めて気がついた。最後の行が、「なすどころもなく目は暮れる……」で終わる通り、詩の全編に前向きな言葉は全くないが、私自身はとても惹かれる。根暗がすぎるだろうか。

【論考】読書について/森本哲郎
自分にとって大切な本を見つけ、じっくりと読むべしという考にえは全くの同意。自分がやっている小説の書き写しなどは、まさにゆっくり読むことである。現なは情報が多すぎて、本の海に埋もれてしまって選べないといった件も、さとなおオープンラボで学んだことの確認になる。