ルイス・キャロル【『一日一文 英知のことば』から学ぶ#027】


【1月27日】ルイス・キャロル:1832.1.27~1898.1.14

「わしが言葉を使うときには」とハンプティ・ダンプティは、鼻であしらうように言いました。「その言葉は、わしがきめただけのことを意味するんじゃ――それ以上でも、以下でもなくな。」
「問題は」と、アリスは言いました。「一つの言葉に、そんなにいろんな意味を持たすことができるのか、ってことです。」
「問題は」と、ハンプティ・ダンプティが言いました。「どっちが主人か、ということ――それがすべてじゃ。」

『鏡の国のアリス』脇明子訳、岩波少年文庫、2000年

【アタクシ的メモ】
言葉とは、やはり相対的である。「愛しい」と言っても、十人十色の愛しさがあるし、発言するAさんと聞き手のBさんとの関係性によっても、意味や伝わることは変わってくる。