レイ・ブラッドベリさんが、「クリエイティブになるには、三種の読書を1000日続けよ」と仰っていたということで、短い物語(短編小説)、詩・俳句・短歌・歌詞、論考と三種類のテキストを毎日読みます。そして、何を読んで何を感じたかを、備忘録的に記録しています。
【短編小説】昔、とても愚かな男が/リディア・デイヴィス ○
「女はいっそ自分のことを愚かな男と呼びたいと思う」とあったり、人間の自己同一性を超え出た表現が散見され、ちょっとした異空間に迷い込んだ感じがするだろうか。ただ、作品の意図やメッセージはなかなか理解できないでいる。よく分からないが、生きることの難しさや生きづらさを語りたいのか。
【詩・俳句・短歌・歌詞】アランブラ宮の壁の/岸田衿子 ○
アランブラ宮とは、アルハンブラ宮殿のことだろうか。とは言え、アルハンブラ宮殿も、名前しか聞いたことはないのだが。話はとても短く、アランブラ宮もイメージできないとなると、書かれた内容を読んでも、頭に像が描けないままになってしまう。
【論考】お台場海浜公園/池田晶子 ○
今回も、池田さんがかつて飼っていたコリー犬の話し。これも、ほほ笑ましいのではあるが、書籍のテーマである死や、章タイトルの「ひとりだけで考える」との関連は見えてこないのだった。もしかすると、後に続く文章の前段的な内容なのかもしれない。