旧訳聖書【『一日一文 英知のことば』から学ぶ#154】


【6月2日】旧訳聖書

いっさいの事柄は物憂く、
誰も語り尽くせはしない。
目は見て、飽きたりることなく、
耳は聞いて、満たされることはない。
かつて起こったことは、いずれまた起こり、
かつてなされたことは、いずれまたなされる。
日の下に、新しいことは何一つ存在しない。(『コーヘレト書』)

『旧約聖書』XIII、月本昭男訳、岩波書店、1998年

【アタクシ的メモ】
「日の下に、新しいことは何一つ存在しない」や、その前段を読むと、永劫回帰を言いたいのだろうか。一方で、「語りつくせず、満たされることはない」とは、世界の要素が無限であるということか。永劫回帰とは矛盾するとは思うが。