新卒の方の配属に際して


今日は、新卒の配属が発表された。これは新しい会社に来て2度目のこと。ずっと新卒が入社する環境になかったので、まだまだ不思議な気分になるのが正直なところだ。しかも、予想外に自分の部署に配属があった。受け入れ側である私たちだけではなく、本人にとってもびっくりの人事だったようだ。

あまり正確に比較できるわけではないが、今年の新卒の方々は昨年と比べて真面目な印象が強く、思いつめたりしないだろうかと心配してしまう。私のこれまでの経験で言えば、年齢にかかわらず自己の軸や芯がある人の方が概してビジネスマンとして成功しているように思うので、真面目さは悪いことではないと思っているのだが。

これまでの反省も踏まえ、私としては新しい方々をできるだけサポートしていきたいと思っている。1年間で、すっかり擦り切れてしまったり、変な自信や傲慢さを持ってしまっても仕方がないからだ。自分の子どもにように思えるわけではないが、若い人の手助けになりたいと感じることが多くなった。


再ランニング


朝は結構な雨だったが、午前9時過ぎにはあがり、午後にはヨイ天気になった。朝の雨のせいか、湿度が少しムッとする感じもあったが、夕食を買いに行くため駅前まで11kmちょっと走った。

ランニングに関しては、先日参加した駅伝大会が小さな転機になっている。5月なのに夏日のような暑さだったとはいえ、走った距離も7kmくらいで、ペースがめちゃくちゃになったし、前半だけでかなりバテてしまった。確かにずっと月間100kmは実践しているものの、ここのところペースは落ち気味だし、歩く距離や回数も増えていた。普段のランニングの質が下がっているのが、駅伝で顕著に表れたのだと思う。

だからこそ、今月からは多少ペースを抑えながらも、途中歩かず走りきることやペースを一定にすることに注力している。最近、11kmを走り切っていなかったが、今日はきちんと完走できた。ペースもそれほど早くはないが、そこそこ一定に守れた。1回や2回のランで習慣化とは言えないが、この調子を定着させたいと考えている。

20160429


家族全員で散髪


家族全員で散髪に行った。

とは言え、私が普段通っている床屋さんなので、妻は付き添いである。最初に息子が髪を切る。ちゃんと回数は数えていないが、もう5~6回目ですっかり慣れたものだ。まだ幼かったころはお店に着いてから「僕切りたくない」と突然言い出したり、「抱っこじゃないと切れない」と言うこともあったが、今はそんなそぶりも見せない。30分くらいかけて、さっぱりと男前にしてもらった。

下の娘は、床屋さんデビューは早いものの、まだまだ一人では無理で、妻の抱っこで髪を切ってもらった。私に似て、かなりの天然パーマで、切る方もちょっと苦労しているようではあったが、何とかすっきりとした髪型になった。その場では気づかなかったが、前髪が結構パッツンになっていて、家に帰ってから見たら、ちょっと笑ってしまう感じだった。

自分の髪を切るなんて、ある意味ルーティンワークだし、仕事や生活が忙しかったりすると、面倒に感じることもあったが、子ども二人を連れて行くようになってからは、私にとってはちょっとした楽しいイベントだ。

子どもたちが店の中をウロウロして騒いだり、水をこぼしたり、色々と焦る事態にも陥りがちだが、子どもたちの現在の状況や成長の様子が客観的に見られる機会に感じている。夜のお風呂でも「髪がさっぱりして、洗いやすくなったよね」とか、「かわいく切ってもらえたね」とか、その後の家族の会話につながったりして、ささやかだけどそんなメリットもある。


打ち合わせの不思議


打ち合わせというのは不思議なもので、意味があるものとないものではっきりと分かれると思う。

もちろん、意味ある打ち合わせだけが飛び切りの成果を生み出せると言うつもりははい。「大いに意味があった」と感じたとしても、色々な課題が残り、疑問モンモンで、この先のことを想像するだけでうんざりすることも少なくないからだ。

それでもやはり、「意味がない」と感じるものとは参加者として心持ちが大いに違う。今日の打ち合わせは色々と課題やできていないことがたくさん見つかったものの、かえって清々しい気分になったし、私自身が感じている違和感も共有できて、むしろ何だかホッとした印象である。

打ち合わせている提案が、仕事や儲けるためのものではないということもあるだろうが、メンバーの心構えというか、姿勢が大きいのではないだろうか。互いの関係性で事を決めようとしていなかったり、自分の考えや功績を優先させようとしてないかったり、いくつか要因があるように思う。

ただ、「こうすれば必ず意味ある打ち合わせになるよ」とは言いづらいのが本心だ。たった一つ、あるいは限られた正解に絞り込めないのがコミュニケーションの難しさであり、不思議さでもある。


「飛んで火に入る」ものは何なのか?


企画提案やプランニングをしていて、どうしても陥りやすいのが「アイデア勝負」。周りの人や受け手もそこしか評価しないので、日々の業務という点で言うと仕方ない部分もあるが、やはりできるだけ控えたいと考えている。

ブレストしていても「割引」とか「無料」とか値段に関するものが出ると、結構多くの人が「安くなると多くの人に訴求できる」と判断しがちだ。でもこれってコミュニケーションではなく、金勘定に話がすり替わっていないか。どうすれば共感してくれるのか、何に心を動かしてくれるのかをを問わずに、伝える相手の財布の中身を覗きに行っても、ストーリーテリングにはつながらないと思う。

ただ、この違和感を理解してもらうのは結構難しい。色々なところでそんな経験をしてきた。すごく分かりやすい例で言えば、「タイトルに“無料”って入れたら、クリック率上がりますよね」といった発言をされたときだ。

確かにCTRに影響あるかもしれないが、最終的にコンバージョン率は上がらないというようなその後のユーザーの行動を想像してもらいづらいのである。「人の頬を札束で叩く」という表現があるが、人は何によって動き、感動するのか、プランニングする人は少し冷静に考える必要があるだろう。

ちょっと「アイデア勝負」とは話しが離れてしまったようだが、キラキラしたものに群がるのは夏の虫に任せた方がヨイと思っている。


「さよなら、BOOM BOOM SATELLITES」とは言いたくない


朝、目が覚めてFacebookを見ていたら、流れてきたのが次のBOOM BOOM SATELLITESの投稿「■posted by nakano 2016.5.31」だった。割と気軽に見に行ったが、ボーカル&ギターの川島道行さんの現状を知って、非常に哀しい気持ちになった。

BOOM BOOM SATELLITESについては、きちっとチェックしているほどではなかったものの、フジロックに出演しているときは、必ず見に行っていたし、自分としては珍しくDVDなんかも購入していた。クールだけど情熱的で、何より体がムズムズして踊り出したくなる鋭い音がとても魅力的なユニットだった。

改めて確認してみると、2015年のフジロック、ホワイトステージに出演していた。もちろん私は、このステージを見たのだけど、確かにその時の川島さんが、何だか心ここにあらずな感じもしていて、勝手に心配していた。ただ、当時は病気は大丈夫という報道がされていたので、自分はその情報を信じようとしていた。「きっと大丈夫なはずだ」と。

もうBOOM BOOM SATELLITESは終わるのかと思うと、やはり感傷的な気分になる。自分たちの意志で解散などするのであれば、割り切りがつくのだけど、病気が原因で、少なくとも川島さんの立場からすると、音楽が奪われてしまったのだろうから。


きょう、たんじょうびのひろかずさんへ


 ひろかずさんが生(う)まれるまえ、パパとママは神(かみ)さまにちかいを立(た)て、けっこん式(しき)をあげたのが出雲大社(いづもたいしゃ)です。まくはりのじいじとばあば、パパのおにいさん、ながののじいじとばあばにあつまってきてもらいました。とてもおちついた気(き)もちになり、「これから家族(がぞく)としてがんばっていくぞ」とかんがえたのをおぼえています。

 出雲大社(いづもたいしゃ)は、いま住(す)んでいる川崎(かわさき)よりずっと西(にし)のほう、しまね県(けん)にあって「大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)」をおまつりするおやしろです。なので、ひろかずさんの名前(なまえ)に、出雲大社(いづもたいしゃ)にいる神(かみ)さまの名前(なまえ)の「大」をいただきました。その一字(いちじ)とパパの名前(なまえ)の一字(いちじ) 「和」で、「大和(ひろかず)」と名(な)づけたのです。

 いつも神(かみ)さまといっしょにいて、守(まも)ってもらいたいという気(き)もちもありますが、大(おお)きな平和(へいわ)をもたらす人(ひと)になってほしいというパパやママのねがいもこめました。外国(がいこく)のおともだちができたら、「ビッグピース」とよんでもらえたらいいな、とも思(おも)っています。

 ひろかずさん、たんじょうびおめでとうございます。ちほちゃんをかわいがるステキなおにいさんになってくれて、パパもママもうれしくかんじています。これからも家族(かぞく)4人(にん)、がんばっていきましょう。


元旦らしからぬ


 どうしてか5分くらいの時間を利用して、ビルの下にある本屋に向かった自分。お目当ての書籍は、表紙が傷んでいて買う気になれず。急いで会社があるフロアに戻ろうとするが、エレベータがすっと上らず、時間ばかりが過ぎていく。「ああ、何て運や段取りが悪いんだろう。会社から文句言われる」と思ったところで、目が覚めた。どうやら夢、しかもこれが2016年の初夢だったようだ。

 自分が乗ったエレベータが順調に上らず、もたもたして四苦八苦するという夢は、シチュエーションの違いもあるものの、年に数回くらい見ているのではないだろうか。私の夢は、基本的に後味が悪いものが大半である。

 午後には、チャーちゃんを寝かせたいこともあり、ピロさんと二人で散歩に出かける。元旦から天気もよく、ピロさんとも仲良く過ごせた。公園に行くつもりが、何とはなしにブックオフに行って、中古のおもちゃを買ってしまった。あまり正月らしからぬ一日であった。


【コンテンツマーケティングの“新”常識】「属性」より「意識」でターゲットを探す


企業マーケティングにおいて、コンテンツの重要性が高まっている。特に、広告の大量露出による宣伝と縁遠かったBtoB企業にとって、“自前コンテンツ”の活用は最適なマーケティング手法と言える。ただし、問題になるのが、顧客に受け入れられるコンテンツをいかにつくり出すか。マーケティング担当者はコンテンツ制作の専門家ではないため、新たな悩みの種になっているようだ。

宣伝手法に悩んできたBtoB企業に救い

企業自らがコンテンツを編集、制作し、顧客とのコミュニケーションを図る「コンテンツマーケティング」。新規開拓や販売促進が見込める新しいマーケティング手法として、多くの企業が注目している。2012年を境に、インターネット上でもキーワードが検索され始め、注目度の高まりに比例して、日を追うごとに検索回数も増加しているようだ。

特にBtoB企業では、商品やサービスの利用者が一般消費者ではないため、テレビCMのようなマス広告を利用した大量投下型のマーケティングは採用しづらかった。だからと言って、自分たちが広告を出稿すべき媒体を探すと、なかなか適したものが見つからない。企業向け商材は費用対効果などからも、既存のメディア環境では広告、宣伝が容易ではなく、マーケティングにおける大きな課題となっていた。

そんな苦労をしてきたBtoB企業にとって、「渡りに船」と言えるのがコンテンツマーケティングだ。急激な認知度向上は期待しにくいものの、オウンドメディアなどにコンテンツを掲載すれば、Webの検索エンジンやソーシャルメディアなどから自社の商品やサービスを、顧客候補が自発的に見つけてくれる可能性が高まる。顧客自らが、インバウンドでやって来てくれるのだ

また、情報発信をコンテンツの形式にすることで、市場やソリューションに関して詳細な説明、解説もしやすいため、合理的に自社の価値を明示できる点も特長である。企業向けの商品、サービスは概して単価が高いこともあって、ロジカルな営業が適しており、コンテンツマーケティングと相性がよく、メリットの多い手法と言える。

共通の課題は「よいコンテンツが分からない」

実際、BtoB企業に訪問すると、自社のWebサイトなどへの掲載を念頭に、「当社を知ってもらうため、もっと情報発信したい」「営業に役立つコンテンツをつくりたい」という声を聞くことが少なくなかった。コンテンツマーケティングへの意欲は、日々ビジネスを動かしている現場でも高いというのが実感である。

現場が盛り上がる中、既に取り組みを始めた企業もあったし、これから始めたいと考えている企業もあった。コンテンツマーケティングの進展具合で言えば千差万別、企業によってそれぞれの状況である。ただ、マーケティング担当者に共通する悩みは、「どのようなコンテンツをつくればよいか分からない」というものだ。

確かに「さあ、自社コンテンツをつくりましょう」と言われても、マーケティング担当者はディレクターや編集者ではないため、どのようなコンテンツなら受け手(想定顧客)に響き、喜んでもらえるのか、判断に迷うかもしれない。ましてやコンテンツマーケティングのため、新たにオウンドメディアを設計、構築するなど、話が大がかりになれば、気後れする場合もあるだろう。

同じ部門でも企業によって事情は色々

改めて言うまでもないだろうが、マーケティングでは「ターゲットを絞る」のが常道だ。想定顧客を漠然とさせたままではなく、具体化させてから施策を実行する必要がある。当然、コンテンツマーケティングにおいても、それは同じ。ターゲットを明確にした上で、受け手に合ったコンテンツの準備が不可欠になる。

とは言え、気をつけてもらいたいのが、「当社のお客さんは製造業」「IT技術者向けのコンテンツが必要」といった“属性”中心のターゲティングだ。もちろん、属性は想定顧客を絞り込むための一要素となるが、業種や所属部門の情報だけでは、受け手に喜ばれるコンテンツの作成、ストーリーのつくり込みは困難なのである。

例えば、あるクラウドサービスの販促施策として、IT技術者向けに何らかのコンテンツを提供する場合を想定してみよう。技術者向けだから、テクノロジーを切り口にしたコンテンツということはすぐに決められるかもしれない。「しかし」――である。

技術者にクラウドサービスをアピールするにしても、今まさに導入を検討している情報システム部門のAさんと、クラウドを必要だとあまり感じていない情報システム部門のBさんとでは、コンテンツで伝えるべきメッセージや内容は大きく変わってくるはずだ。導入検討中のAさんに、クラウド技術の概要やメリットを訴えても「何を今さら」だろうし、必要性を感じていないBさんに、クラウドサービスの具体的なスペックや導入事例を示しても的外れになる。

コンテンツは「意識」に焦点を当てる

情報システム部門であれ、総務部門や営業部門であれ、所属部門(属性)によって、その人が会社で果たすべき役割は分かる。だが、社内の実情や業務の具体的なステータスまでは導き出せない。システム導入のきっかけに関しても、「経営トップによる鶴の一言」「利用部門からの自発的提案」という例は少なくない。ITシステムであっても、売り込み先は情報システム部門に限らないのが現実だ。

だからこそ、お勧めするのは顧客になってほしい人たちの意識や気持ちにフォーカスすること。気持ちなどと言うと、少しBtoBマーケティングにそぐわないように聞こえるかもしれない。要は、将来顧客になる人は今どのようなビジネス上の意識にあり、何に困っているかという気持ちを客観的に考え、そこからコンテンツを立ち上げてほしいのである。

ただし、にわかに想定顧客の意識なんて分からないという場合もあるだろう。そのときは、市場調査や顧客満足度調査といったリサーチの結果が活用できる。マーケティング担当者の思い込みや、提供者側の都合だけでコンテンツ内容を決めてしまうのではなく、調査データや第三者の冷静な視点を取り入れたい。

リサーチの実施がコストや時間的に難しければ、営業担当者に成約しやすい顧客の状況をヒアリングしてみるのでもよい。手段はどうであれ、想定顧客の部門や一般的な役割だけでなく、業務における具体的な課題、困りごとを理解し、それにそったコンテンツでアピールすべきである。

クラウド検討中のAさんに向けてであれば、「運用コストの低減」「変化対応へのスピード」など、クラウドに求める期待や要望をコンテンツに盛り込む。必要性を感じていないBさん向けには、「従来型システムとの比較」「導入しないことによるデメリット」といった内容で、クラウド利用の啓蒙を図るコンテンツに仕上げる、といった格好だ。

“変化する顧客”を追いかけるには?

近年、顧客データの分析に注目が集まっているが、仮に顧客リストに膨大な履歴情報がため込まれているとしても、その時々の顧客の具体的な状況を解析し、マーケティング施策をマッチさせるのは容易ではない。意識は言語化されない場合も多く、チェックボタンを選択してシステムに登録するわけでもない。

ところが意識を想定して作ったコンテンツであれば、受け手が自ら選択するという形で、その潜在意識まで具現化させてくれることがある。とある夜、ムシャクシャするからDVDを借りて泣ける映画を見る、ラブストーリーを見るというように、その人自身が明確にできない欲求であっても、コンテンツが存在することで結果的に「見える化」されるのだ。

意識によるターゲティングの効用は、もう1つある。意識は変わる可能性が高く、頻度も多い。クラウド不要論のBさんも、何かのシステムトラブルを経験したり、上司から検討を命じられれば、クラウド導入について調査し始めるかもしれない。所属部門(属性)は変わらずとも、ビジネスニーズだけが変わった。こんなことは、実際によくあることだろう。

顧客の要望が変わっていく様子は本来「見えない事象」であるが、それがとらえられるとしたら、ビジネスチャンスそのものと言える。こうした“変化する顧客”に対応できるのも、コンテンツの強みだ。

既にコンテンツマーケティングを実践しているのであれば、想定顧客の変化に先回りして、今後生まれるであろう意識や気持ちに即したコンテンツを前もって用意しておく。そうすれば、きっとその人自身によって見つけてもらえる。仮に今は、そんな意識や気持ちでなかったとしてもいつか気が変わったとき、コンテンツがあなたに代わって顧客を連れてきてくれるのである。