疾走感に魅了されつつ諸行無常感があふれる:1000のタンバリン/アウトサイダー/Rosso【CD千本ノック 0023本目】


コアファンとは言えないだろうけど、チバユウスケの活動はずっとフォローしてきた。THEE MICHELLE GUN ELEPHANT、ROSSO、Midnight Bankrobbers、The Birthday、SNAKE ON THE BEACH、THE GOLDEN WET FINGERSなどなど。どのバンドやどの曲も甲乙つけがたいものばかりであるが、アタクシ自身の好みで言うと、この『1000のタンバリン/アウトサイダー』が一番お気に入りのCDだ。大判の紙ジャケットで、見た目もかっこいい。

このCDは2枚組になっており、それぞれに3曲ずつ収録されていて、ダブルシングルという扱いである。なので「1000のタンバリン」と「アウトサイダー」がシングル曲ということになるが、6曲すべて聴くとわかるが、どの曲もクオリティーは高く、通して一気に聴けば短めのアルバムを聴いたくらいの満足感があるはずだ。

音について言えば、正統派ロックンロールという感じで、前ノリできる疾走感がとにかく気持ちヨイ。こんな感触は、『1000のタンバリン/アウトサイダー』ならではと思っているので、アタクシとしてはリリースされて初めて音を聴いたときは「キター」という感じであった。

やや余談になるが、「アウトサイダー」を聴くと、何故か源平合戦を思い起こしてしまう。冒頭のギターが鐘の音のように聴こえるからだろうか。なので、アタクシにとってはこの曲を聴くたびに諸行無常感にあふれてしまうのである。

ちなみに、チバによればこのバンドは、みんながバラバラになってしまったので、活動休止にしているだけで、解散はしていないとのこと。また今後、いつかどこか再始動する可能性はゼロではないようである。そのときは改めて、疾走感あふれるロックンロールを聞かせてくれたらうれしい。あ、もちろん、諸行無常感にも期待したいところである。

1000のタンバリン/アウトサイダー(2004)
Disc1
1. 1000のタンバリン
2. さよならサリー
3. クローバ-
Disc2
1. アウトサイダー
2. Coco
3. サキソフォン・ベイビー

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