価値とは、結局過去に縛られている。
まだもたらされていない新しい価値は、形作らていないという点でも、認知されえないという点でも、過去という既に到来した時間の恩恵に預かることはできない。いや、むしろ既存の価値は、過去によってしっかりと守られていると言えるだろう。
ではどうしたら、価値の転換は起こるのか。至高の諸価値から価値をはく奪するニヒリズムの到来を待つ必要があるのか。
価値とは、結局過去に縛られている。
まだもたらされていない新しい価値は、形作らていないという点でも、認知されえないという点でも、過去という既に到来した時間の恩恵に預かることはできない。いや、むしろ既存の価値は、過去によってしっかりと守られていると言えるだろう。
ではどうしたら、価値の転換は起こるのか。至高の諸価値から価値をはく奪するニヒリズムの到来を待つ必要があるのか。
※『1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365』の各ページを400字程度で要約しています。
第2週第2日(火)
9 文学
アーネスト・ヘミングウェイ
20世紀のアメリカ人作家の中で、アーネスト・ヘミングウェイ(1899~1961)ほど影響を与え、模倣された者はいないだろう。ヘミングウェイは、イリノイ州オークパークの生まれ。第一次世界大戦にも従軍し、戦後はガートルード・スタインら、いわゆる「失われた世代」とともにパリで数年を過ごす。
この時期、トレードマークとなる文体を完成させた。反復を多用しつつ、無駄を削ぎ落として、男らしさを意図的に前面に出し、単純そうな見掛けの裏に真意を隠す散文体だ。
最初の本格的長編小説は、『日はまた昇る』(1926年)。続けて、『武器よさらば』(1929年)や『誰がために鐘は鳴る』(1940年)を発表する。特に『誰がために鐘は鳴る』の主人公は、「ヘミングウェイのコード・ヒーロー」と呼ばれる人物の典型例になっている。
一部にヘミングウェイの作品はマッチョ気取りだと批判する批評家もいたが、中編小説『老人と海』(1952年)ではストーリーテラーとしての力量がいかんなく発揮された。この作品で、1954年にノーベル文学賞を受賞。その一方で、晩年は鬱状態と健康の衰えに悩まされ、結局1961年、ショットガンで自ら命を絶った。
【アタクシ的ポイント】
「ヘミングウェイのコード・ヒーロー」とは、人生に幻滅していてストイックで、暴力や逆境に直面すると自分の掟に従って気品と高潔さを発揮する男性だそう。
URL:https://www.spicebox.co.jp/
<特徴>
トップは流行の画像ではなく、テキストだけのシンプルなメッセージ。手法としては、この方が言いたいことはきちんと伝わると思う。基本的に情報を、トップページの一枚にまとめているため、右上のハンバーガーメニューもアンカーリンクで飛ばすだけ。「Stories」もリンク先は他メディアだし、社員紹介の「Members」もそれぞれの個人SNSアカウントへのリンクになっている。コーポレートサイトなのに、ポータル的なサイトになっている。キーカラーもピンク(肌色に近いかも)にするなど、非常に個性的なサイトだと感じる。
<勝手に改善ポイント>
・関連事例で複数のデッドリンクが見つかった。シンプルな構成で情報量が限定的だということもあり、最低限の運用、メンテナンスは実施したい。
・スマートフォンユーザーも考慮して、情報量をある程度制限しているのだろうが、ソリューション紹介は、もう少し説明を詳しくしてもヨイように感じる。現状だと、ロジカルな判断ではなく、何となくイケてそうという感じでしか、問い合わせにつながらないのではないか。
・「Stories」については、ブロックごとに成り行き表示をしているので、リード部分の文字量をもう少し増やしたい。現状の40文字程度では、どんな記事なのか分からないというのが正直なところだ。
PageSpeed Insightsの結果
モバイル:56、パソコン:86
「ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ」――。
すべての感情をヤバイと表現していてヨイのか。あのヤバイとこのヤバイは同じなのだろうか。
そして、いつしか平板な感情のようにしか聞こえなくなる。
URL:https://media.yayoi-kk.co.jp/
<特徴>
弥報Onlineは、弥生ユーザー向けのビジネス情報メディア。いわゆるオウンドメディアなので、2カラムの構成。トップページの冒頭に「弥報Onlineとは?」というリンクがあったり、記事の掲載も単純な時系列ではなく、PICK UPがあったりと、運営者側に手慣れた印象がある。
<勝手に改善ポイント>
・ヘッダーのメディアロゴが無駄に大きく感じる。ナビゲーションのアイコンも不要ではないか。ナビゲーションのコピーも含め、もう少しきちんと目に入り、内容が推測できるよう修正したい。
・新着記事(最新の3本)のリード表示が中途半端。スペースがあるのだから、ぎりぎりまで表示すべき。この辺りの、表示の設計ができているメディアは本当に少ない。
・各記事下にある「関連記事」は、サムネイル画像はトルツメやサイズを小さくしてもヨイと思う。正直、タイトルが目に入ってこないので、あまり遷移率は高くないと思われる。
PageSpeed Insightsの結果
モバイル:28、パソコン:71
※『1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365』の各ページを400字程度で要約しています。
第2週第1日(月)
8 歴史
ハンムラビ法典
ハンムラビは、現在のイラクにあった古代文明バビロニアの王。紀元前1792年から前1750年まで統治した。彼は史上はじめて法律を制定し、国民が守るべき規則と、法を破った者が受ける罰を明確にした。当時、ほとんどの社会は独裁的な支配者が好き勝手に支配していたため、法律がすべての人に適用されるという発想自体が、前代未聞だった。
ただし、法典そのものは現代の感覚から見ると非常に残酷である。些細な法律違反でさえも死刑と定めていたからだ。居酒屋に入った女、逃亡奴隷をかくまった者、「正当な理由」なく夫の元を去った妻は、すべて死刑の対象だった。
王の書記官たちは、この法典を正義の神に捧げた黒い石柱に刻み、広く国民に知らしめた。碑文でハンムラビは、「将来の全世代の人々」にこの法律を順守するよう命じ、「私が与えた国法を変える」ことを禁じている。また、将来の王たちは一時の感情に従って統治するのではなく、法の支配を守らなくてはならないとも述べた。
法律を為政者が勝手に変えてはならないという考えは、革命的な発想。法の支配を尊重する態度は、今も優れた政府に欠かせない基本的な特徴のひとつであり続けている。
【アタクシ的ポイント】
世界最初の法律としか知らなかったが、約4000年前の考え方が現在と通じる部分もあったのには驚き。
目的は、得てして不明確になりがちだ。ある目的のために始めた行動であっても、行動自体が目的化されてしまい、そもそものきっかけや行き先があいまいになってしまうからだろうか。
目的を見失わない姿は、いつも根拠を求める哲学的探求に似ているかもしれない。事象たらしめる源泉にさかのぼり続け、現象の根本原因を見出そうとしているからだ。
※『1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365』の各ページを400字程度で要約しています。
第1週第7日(日)
7 宗教
トーラー
トーラーとは、ヘブライ語の聖書の冒頭にある「創世記」「出エジプト記」「レビ記」「民数記」「申命記」の五つの書、いわゆるモーセ五書を指す名称だ。キリスト教徒は、この五書に他のユダヤ教文書を加えたものを、旧約聖書と呼んでいる。また「トーラー」という語は、口伝のほか数点の文書で伝えられている膨大なユダヤ教の律法全体を指すこともある。
モーセ五書は、ユダヤ教信仰を規定する613の律法の根拠であり、世界三大一神教すなわちユダヤ教、キリスト教、イスラム教の基礎である。この五書は、伝統的にはシナイ山でモーセに授けられたと信じられてきた。また、トーラーの冒頭部は確かにシナイ山で授けられたが、その後も啓示はモーセの生涯を通じて続いたとする説もある。
トーラーは紀元前10世紀から前6世紀の間に書かれたものだと考えられている。トーラーは当初、口伝で伝えられてきた。トーラーを完全に理解するためである。口伝の内容を書きとめることは、冒瀆行為と考えられていたが、文字で記録する必要性がやがて明らかとなり、口伝律法の集大成ミシュナーが編纂された。
【アタクシ的ポイント】
完全に理解するために口伝が用いられてきた、というのは当時らしいとはいえ印象的。
URL:https://www.pressman.ne.jp/
<特徴>
トップにスライダーを設置し、その下は企業からのお知らせを割と多めに載せるという構成。運営しているオウンドメディアなども多いし、それぞれの情報はブログや別ドメインなど、統一感よりも多様性を優先しているようだ。すべてのページではないが、下部ページに行くと左ナビが出てきて、最近ではかなり珍しいと思う。
<勝手に改善ポイント>
・下部ページごとにレイアウトが違うのは、ある程度方針なのだろうとはいえ、ユーザー体験として快適ではないだろう。
・全体を通してフォントサイズが小さく、50代、60代向けのオウンドメディアでも同様で、読者像の想定がややおざなりな印象がある。
・インフォメーションなど掲載数が多いものの、タイトルがお知らせ的なものばかりで、クリックされづらいと思われる。
PageSpeed Insightsの結果
エラーが出て測定できず。
子どもたちの思考の連続は、われわれの常識に捉われていない。
その瞬間に思い着いたこと、気になることに着目し、次から次へと口に出していく。悪く言えば、五月雨で非論理的な思惟の連なりである。
だがかえって、その方が、聞かされる側も興味をそそられる。どうして思い着いたのか、どんな理由で気にしているのか。なぜ彼女は、オナラした人を特定しなければ気がすまないのか。
逆から言えば、常識的な思考は慣れ親しんでいるがゆえに、その動機付けに無頓着になるのかもしれない。